内容説明
学校の怪談より怖い!
今も昔も、学校で、誰かが泣いている。
「先生」の衣をまとった怪物、「教育」の名を借りた差別、給食、プール、たてぶえ、あの因習が許されてしまった時代……。ほがらかな教室に、突如現れる不条理世界。なぜ? みんな忘れてしまったの?
生徒に「せっしょうすぎること」を強いる市立小学校の女性教師。「私、ぜったい許さへん」。少女たちが企てた復讐とは……。(「プールがいや」)
同級生の死を知らされた私は、いてもたってもいられず新幹線に飛び乗った。中学時代の先生に、抗議するために。(「数学のこわい先生」)
チアフルでブライトな学年一の人気先生――彼女はなぜ豹変したのか。その深層心理を探る。(「ランドセルを持った女」)
LINEトークで話した同級生は、かつてはもの静かで百合の花のようだったのだが……。(「うつろい」)
学校の怪談より怖い!
吐き気がするほど“ピュア”に描く、昭和・平成・令和の翳り。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ごみごみ
53
昭和を振り返ると、あの頃は良かった・・とばかり言ってられない、異常とも言える環境や思想があったよね。学校生活さえ、信じられないくらい衛生観念に乏しくせっかんや差別が横行してた。昭和50年代に小学生だった私でも、今考えるとゾッとするあるあるが!確かに深いくらやみだった。テーマは面白かったけど、文章が少し読みづらく、途中離脱も考えつつなんとか読了。2026/01/03
紅咲文庫
23
姫野カオルコのことをとても好きだなと読み終わるたびに思う。自分の中にぽつんと残ったままの痛みを、精細に言葉へ変換してくれているような。更に近作では、背中に温かい手を添えてくれているように感じる。やっぱり好きだなぁと思った。以下抜き書き◾️子供という状態にある人間だけが、一瞬の一致を侍める。(p.31)2025/12/22
たいこ
4
『プールがいや』昭和はこんな胸糞悪い先生がおったんか。子どもに人権ないやん。主人公がいまだに「ワタベカズヨか!」と激怒する理由が説得力を持って語られる。『ランドセルを持った女』幼稚な悪魔教師ユカリ。自己愛性パーソナリティ障害?小学生でも、ピッピカチュウとか急に言われたらギョッとせーへんかな。2025/12/30
ayah
1
姫野カオルコと同じころ小中学生だった。本当にこんな教師は普通にいたし、時任綾子や吉川佑子のように忘れられない暴力の記憶はある。逆に今は書き下ろしの「うつろい」のような親や祖母がいて、教師も大変そう。昔は表に出なかった悪事は歴とした犯罪として出てくるしね。2026/01/08
-
- 電子書籍
- 薬なしでも女性の血圧は下げられる!




