演出をさがして 映画の勉強会

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演出をさがして 映画の勉強会

  • ISBN:9784845925001

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内容説明

現代日本映画を牽引する映画監督・濱口竜介と三宅唱、そして同時代を並走してきた映画研究者・三浦哲哉の3人による「映画の勉強会」が発足!

映画の「演出」とは何か?
ロベール・ブレッソン、ビクトル・エリセ、トニー・スコット、侯孝賢──
巨匠たちの作品の「演出」に焦点を当て、
つかまえようとしては逃げていく、目には見えない「演出」のありかを探す。
見れば見るほど発見があり、考えれば考えるほど面白い「演出」の魅力に迫る、
映画の演出をめぐる、終わりなき学びのドキュメント。

画面に映る映像になぜ心が動かされるのでしょうか。
そこに張り巡らされている「演出」とは、いったいどういうものなのでしょうか。
本書は、映画監督の濱口竜介と三宅唱、映画研究者の三浦哲哉という気心の知れた3人が集い、2018年より続けてきた映画の演出についての勉強会の「第1集」です。
3人がそれぞれ手にした地図とアイテムを持ち寄り、共に旅に出る、映画の演出をめぐる冒険の書です。

映画から受け取った驚きや喜び、問い、そして戸惑いを、共有する。
3人の勉強会だからこそ見つけられる(ひとりでは見つけられなかったかもしれない)発見がある。
見つける人と見逃す人が交代していきながら、その発見をバトンにしてリレーしていく。

そんな「映画の勉強会」の面白さ、興奮、熱気を存分にお楽しみ下さい。

【言及される主な作品】
ロベール・ブレッソン『ブローニュの森の貴婦人たち』『ジャンヌ・ダルク裁判』『やさしい女』『ラルジャン』
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』『エル・スール』『ミツバチのささやき』
トニー・スコット『ハンガー』『ザ・ファン』『エネミー・オブ・アメリカ』『デジャヴ』『アンストッパブル』
侯孝賢『ミレニアム・マンボ』『百年恋歌』『童年往事 時の流れ』『悲情城市』
*

濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』

三宅唱『ケイコ 目を澄ませて』

──映画を勉強するということは、いったいなんなのでしょうかね?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

58
映画監督の濱口竜介、三宅唱と映画研究家の三浦哲哉による映画勉強会の記録。さすが最近魅力的な作品を創り出している監督だけあって見る観点が違う。こんなにも様々な視点で見ているし、演出しているのかと感心した。ただ、取り上げている映画作品が私が見ていないものがほとんどで、その指摘の多くを共有できなかったのが残念。これは、ここに挙げられた映画を見てからもう一度読むべきかな。「ドライブ・マイ・カー」「ケイコ 目を澄ませて」は見ていたので、とても興味深く読んだ。2026/08/18

ばんだねいっぺい

19
わかりづらい難物である映画の演出を言語化しようとする試みの一冊。このことを通して映画の意味とその見方を教えてくれる。管理する力と反発する力の拮抗というのは、面白いと感じた。2026/06/20

かんがく

11
映画をたくさん観て自らも撮ってきている監督たちだからこそ、こんなにも豊かに映画を観ることができるのかと圧倒された。アングルや時間経過、小さな道具やエキストラに至るまで、普段私はほぼ見過ごしているような情報も拾いまくっていて凄い。私もそういったところを意識してより2時間を深く楽しめるようになりたいと思った。『ドライブ・マイ・カー』、『ケイコ』の自作解説も刺激的。2026/06/24

しゅー

6
★★★本書に登場する映画をほとんど観たことがない。本読みなので映画も脚本中心に観てしまう。そんな私でもこの書籍の良さはわかった。今まで良い映画を観ても「映像がかっこよかった」「きれいな画だった」とか貧相な言葉でしか語れなかったが、そんな作品の背景にはこんな緻密な設計がされていたのね。一方で偶然や撮影現場での制約条件が、意図しなかった効果を映画に与えることがあるのも面白い。3人寄れば何とやらで、本書の御三方がお互いを補いあって、どんどん演出の秘密を言語化していく様子が素晴らしい。もう少し丁寧に映画をみよう。2026/03/21

kumabook

3
先日読んだ本で大林宣彦が「いいよね、映画で1番楽しいのは、映画を語ること」と言っていたけれど、この「演出をさがして」の3人は本当に楽しそうに映画を語っている。三宅が語る右から左へ横切るショットと手前から奥に向かう縦構図のショットの運動と時間の関係についての話はとても印象に残っている。また、この3人の話を聞くと映画において音がどれほど重要なのかがわかる。画面ばかりに意識が行きがちだけれど、音にも集中して鑑賞しなければならないと思う。マルメロの陽光って静謐な作品なのに監督も演者もかなりノリノリなところが良い。2026/09/06

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