内容説明
ぬくぬくとぞくぞく。
おふとんと話し、透明ネコと最高の時間を過ごして、ぬくぬく。
マクドナルドで宇宙の終末の時を知り、人体改造を繰り返す恋人にぞくぞく。
楽しいから恐ろしいまで感情が揺さぶられる、そんな奇想短篇集。
「おふとんの外は危ないから出ないで」
ある日、突然ふとんの声が聞こえるようになった。ふとんだけではなく、椅子の声もボールペンの声も紙コップの声も――。
不思議で楽しい表題作をはじめ、科学者がマクドナルドで宇宙の終末を知る「万物の理論」、整形がエスカレートし人体改造さえも当たり前になった未来で、手術を重ね変わり続ける恋人との関係性を描いた「君の変身」、面白い話をすればおいしいスパゲティができる鍋を囲む夕食に招かれた小説家が恐怖を味わう「スパゲティ小説」、透明ネコが最高だった話「透明ネコは最高だった」ほか、「Siriとの火曜日」「#超人は今」「セックスのないポルノ」「天国にもチョコレートはあるのか」など、12の奇想短篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
lisa
13
タイトルと装丁の可愛らしさで購入。表題作から始まるこの短編集、最初は身の回りの物が喋りかけてくるという不思議な内容なのだけど、作品が進むにつれどんどん不穏な方向に行き少し戸惑った。サディズム、マゾヒズム、アセクシャルについての作品があったり、面白い話をしないと死ぬダークファンタジーがあったり。個人的には、#超人は今、が皮肉が混じってて好き。ポルノグラフィティの“ラストオブヒーロー”という曲を思い出した。可愛らしさのある、おふとんの外は危険、と、透明ネコは最高だった、にこれらが挟まれるという構成が面白い。2025/12/26
nightbird
5
星新一の奇想、舟崎克彦のシュールさ、手塚治虫の無常感を感じる、韓国のSF作家キム・イファンの短編集。社会的なテーマのあるディストピアSFから、シュールなファンタジー、ただ奇抜な発想や面白いシチュエーションを楽しめばよい小品、心温まる可愛い話までさまざま。お気に入りは小説家とバリスタと美少女と頭部がウサギの男が面白い物語を聞かせるとスパゲティを生成するという魔法の鍋を囲む謎シチュエーションのファンタジー作品「スパゲティ小説」。こういうの大好き。2025/10/31
chika
1
まず、タイトルが最高。そして表題作を読んで、好き!って一目惚れならぬ一読惚れでした。私の好きな星新一とか村上春樹、池澤春奈っぽいSFの世界にわくわくします。正直お値段は高かったけど、めっちゃ面白かったです。148/252025/12/27
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