内容説明
駅から徒歩17分、築年数40年強のマンション・メゾン美甘(みかも)にレトロな佇まいの住人専用食堂が設けられて早三年。料理人を務めていた女性が怪我をし、代理でやって来たのは甥だという雨森涼真。どこか謎めいた涼真は、その人の体調や悩みにあわせて、薬膳の知識を用いてメニューをアレンジしてくれるばかりか、日々の生活のなかで遭遇する謎を解明してくれるのだ。読めば心も体も元気になれる、おいしい連作ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
らなん
14
水生さん15冊目。2025年、連作短編集。朝夜の食事付きのアパートで、食事を作っている男性が、住人達の悩みや謎を解き明かしてくれる。会社で嫌がらせにより体調を崩している人、今の職場に見切りをつけ折り合いの悪い実家がある所へUターンしようとしている人など、住民達の悩みは尽きない。食べ物の効用を教えてくれたり、何より美味しい食事を作ってくれるアパートは、なんか羨ましい。レシピ付でした。2026/01/03
ユウハル
8
ちょっとだけ黒く感じるのは私だけでしょうか? 優しい食事に日常の謎。より良いアドバイスで解決するストーリー。だけどちょっとだけ黒さを感じます。そしてそれがイイ!最高のスパイス! ほんのひとつまみの悪意がじわっと広がっていく感じ。なんてリアルなんだろう!どの話も自分ならこうするのに…と考える隙を与えない。もうこれが一番いい方法だ!と思わせる展開。最高に面白かった。ところで涼真の本業ってなんだろう?2025/12/15
BECHA☆
7
元社員寮の食堂を活用した住人の健康管理担当の料理人付きマンションっていいなぁ。骨折した有美子さんの代わりにやって来た涼真が住人に提供する薬膳メニュー(巻末にレシピ付き❣)と彼ら彼女らが遭遇する日常の謎解きが四編。お仕事小説でもあり、つまるところは人間関係なのかなぁでもあり、ちょっと立ち止まって自分を振り返ったり。可愛らしい装丁の中身は中々に深くて、流石、水生先生作品でした。2025/12/27
yasuyuki suzuki
7
水生大海さんお得意の癒しのミステリーの登場です。薬膳探偵と言っても過言ではない、傷んだ心や体を癒すために薬膳の知識を用いて料理する雨宮涼太、レトロなマンションで住人専用の食堂で事件や悩みを解決していくちょっと変わったミステリーなんです。一つ一つの事件や悩みを解決する面白さ満載こんなにもいっぷう変わったコージーミステリーをあなたも読んで癒されてください。2025/11/14
ゆり
5
ご飯もの小説に目がないので購入。どの章も人間関係のゴタゴタから問題が発生して、それを主人公が解決していく展開。起こる事件の数々が割と人間の嫌なところを煮詰めた感じで仕事や友人関係にモヤッとするのですが、問題が起こった人たちは明るく前を向き始めるので、読み終わった頃にはスッキリ。薬膳の知識満載で、体にいいものを食べたくなります。主人公の本業が明かされてませんが、会話や目に言い食材ということから小説家か漫画家かな?と思ったり。シリーズ化できそうな展開だったので、またメゾン美甘の話を読みたいです。2025/12/22




