内容説明
Xの中傷投稿、夜陰に乗じた通り魔、七年前の女子大学生殴打――記者・木部美智子は一見無関係な数々の犯行が、ある中学の同窓生達を標的としていることに気づく。やがてその中学でいじめられていた男を犯人だと確信するが、いじめに関与していない者を狙う動機の不可解さが美智子を悩ませ……。圧巻の人気シリーズ最新作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
130
木部美智子シリーズの最新刊。いつになく読み易い(当方比)のは事件を身近に感じるからだろうか。話が嚙み合わない、分かり合えない男・井守拓実の気味悪さよ。逆恨み・黒歴史・・全てが帰結した時ですら気持ちは酌めない。揶揄いや虐めはされた方は忘れない。自分の人生において主人公は自分だが、自ら万能や勇者を誇るのは虚しい。まして捻じ曲げて他者を陥れ、踊りだすほどのそれは狂気と呼ぶのではないだろうか?どうしても理解出来ない人間心理を貪る様に読んだが、気持ち悪さは最後まで拭えなかった。2026/02/17
ゆみねこ
76
フリーライター木部美智子シリーズ第3弾。とにかく犯人の井守拓実が気持ち悪い。どの職場でも長続きせず周りの人間に自分の優秀さが理解されてないと思い込み、最後のバイト先ではストーカー行為を働き職を失う。トー横での少女暴行事件、SNSの中傷行為、連続暴行事件、一見無関係な犯行に共通点を見つけ警察より早く犯人にたどり着く美智子。証拠の脆弱さという壁をどう乗り越えるか?面白くて一気読み!木部美智子、次はどんな事件と対峙するのか?楽しみに待ちたい。2026/04/04
nyanco
35
井守拓実目線で物語が進行、何とも彼の考え方が気持ち悪い。自分は正しい、それが認められないのがおかしい。中学時代にいじめにあっていた彼はヒエラルキーのてっぺんにいた3人の男女に執着し、事件を起こす。学校の事務局の女性へのつきまとい行為といい、彼のニュートラルの間違い方、嚙み合わない思考や行動にゾワゾワしていしまう。いじめられる方が悪いという声を聴き、それは違うだろうと思っていたのですが、このあまりにも酷い歪みにちょっとそう感じてしまったりもした。木部美智子が警察より早くたどり着いた犯人との対決シーンはお見事2026/03/07
むつこ
30
シリーズ7作目、題名にちゃんと「木部美智子シリーズ」とついていて良心的♪内容もちょうどよい分量でクドさが軽減、読みやすかった。しかし!今回の犯人は気持ち悪い。気がつくと「気持ち悪い」と声を出して連呼していた。きっと誰の周囲にもいるキモい奴、そんな奴にロックオンされたらたまったものじゃない。そんな犯人と対決する主人公の態度とセリフが正解なんだと思う。大好き木部ちゃん、フリーライターの立ち位置(マスコミ全体)がまた一つ理解できた。嘘はもちろんダメだけど事実を脚色できるのが週刊誌・雑誌なのね。2026/04/17
香翠
23
この犯人のような人物、ここまでの犯行を起こすかどうかはともかく、近い感じの人はどこにでも居そう。鬱々としたものの発散の仕方が少し歪んでいるというか。背中をぞわぞわさせられながら読んだ。2026/04/05




