内容説明
十六歳と三か月。それが栗原夏月の生きた時間だ。死の瞬間の記憶もないまま、夏月は思いがけずこの世に留まってしまう。そんな彼女を認識することができるのは、ただひとり、双子の姉の真柴春陽だけ。両親の離婚を機に別々の家で育った二人は、再び寄り添い、夏月が死んだ夜の謎を探ることにした。やがてかすかな足跡を辿るうち、春陽は夏月が隠してきた秘密を知ることになり――。なくした絆を取り戻す、希望と再生の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
お咲さん
5
ライト文芸としては扱いづらい、崩壊した家族の再生の物語をいじめや初恋なども絡めつつ、コンパクトにまとめた作品。重たいテーマだけに、それを重すぎず、飲み込みしやすくしてあるので、多くの人が読めて、寂しくなったり、悲しくなったり、心が温かくなったり、いろんな感情を再現できやすいのではないかなと。若い主人公の目線から見た世界は、こんなにもまだ瑞々しいんだなあと。絶望的な世界、先にあるのはハッピーじゃない。それでもその先になにか希望があるーーそんな手触りの欲しい方へ届けばいいなと思います。2026/01/04
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- BE・LOVE 2017年8号4月15…




