内容説明
神経と免疫の相互作用を理解して疾患治療につなげる“神経免疫学”分野初の入門書.「脳は外来因子や免疫系の攻撃からどのように守られている?」「脳に常在するリンパ球の役割は?」「脳の炎症における腸内細菌の役割は?」といった基礎知識から,疾患制御の最新知見まで幅広く解説しました.基礎研究者にも,知識をアップデートしたい臨床医の方にもおすすめ.
目次
【目次】
はじめに
序章 神経免疫学の歴史
第1章 免疫学・神経科学の基礎
1 免疫系の細胞と機能
2 神経系の構造と機能
3 神経系と免疫系のクロストーク
第2章 神経系と免疫
1 血液脳関門の能動的免疫調節と神経疾患
2 脳内免疫を担う役者たち
3 免疫細胞や抗体が脳に入るしくみ
4 中枢神経で免疫が惹起されるしくみ
5 細胞傷害性ヘルパーT細胞と神経変性
6 神経炎症が慢性化するしくみ
第3章 腸内細菌と神経免疫
1 腸内細菌と神経炎症
2 ディスビオーシスと神経疾患
第4章 疾患と制御
1 多発性硬化症 基礎から病態研究へ
2 視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)
3 神経変性疾患
4 重症筋無力症
5 自律神経系と免疫系の接点と疾患
6 自己免疫性脳炎(精神症状・てんかん)
7 COVID-19罹患後症状と慢性疲労症候群 制御への道
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