内容説明
初期から晩年までのエッセイ25篇を精選。未邦訳作品も多数収録し、現代に通ずるウルフの思想にふれるオリジナル・アンソロジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
81
決して読みやすいものではなかったが、中期以降になるにつれ、内容が心に触れてくる。working womenへの語りかけでは、自分との階級の差を受けとめながら話している。「傾いた塔」で語られる真っ当さを思うと、彼女はほんとうに自死するほど絶望していたのだろうか、と思わずにはいられない。2026/02/18
フリウリ
16
ヴァージニア・ウルフのエッセイ25編を、初期、中期、後期に分けて収載。以前に読んだ記憶があるものもある一方、今回「ベネット氏とブラウン夫人」を読んでハーディの「カスターブリッジの市長」を読みたいと思い探索したところ、ある本でその梗概が示され、自分がもう「カスター〜」を読んでいて、きっかけはウルフのエッセイだったことが急に開けてきて、(その再会が)うれしいような(記憶の乏しさが)悲しいような気がしました。ウルフは20世紀における小説の「危機」を明言しています。事実関係に関する訳注が丁寧でとても助かります。72026/01/31
pushuca
3
ウルフの文学を知る上で、欠かせない一冊。記憶の確かさに舌を巻いた。2026/01/29
豆大福
3
二十代前半から最晩年まで25編のエッセイを収める。これはこの作家の作品と人となりに親しむうえで、欠かせない本だと思う。「ロンドン散策」のように『ダロウェイ夫人』の一場面を思い出さずにいられない文章から、「ベネット氏とブラウン夫人」のように文学上の宣言にあたるような講演記録もある。真摯さとウイット、ユーモアとファンタジーの絶妙な配分に魅了させられる。書評などを含めて時事的な文章も多いのだが、70ページに及ぶ詳細な注釈がとても助けになった。100年近くも前のエッセイとはいえ、いまでも読み過ごすことは出来ない。2026/01/26
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