内容説明
身上半減の刑を受けた蔦重は起死回生の策を練る。妻の死に失意に沈む歌麿の再起は…
江戸のメディア王として時代の寵児になった蔦屋重三郎の生涯を描く大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」を完全小説化、ノベライズ第4巻。
老中首座・松平定信の出版統制の波は蔦重の身にも迫り、山東京伝作『教訓読本』三作は絶版となり、蔦屋重三郎と京伝は、小伝馬町牢屋敷で厳しい詮議を受ける。取り調べにあたった定信にも蔦重は自説を曲げず、盛大に戯ける。ていは柴野栗山に会い女郎のきびしい境遇を救わんがための出版だったと訴える。蔦重は身上半減の刑に処せられ、財産から黄表紙、暖簾まできっちり半分召し上げとなる。山東京伝は手鎖の刑に神妙に服するが、耕書堂は身上半減の店と銘打って売り出し人気を集める。折しも深川の大水で行き場を失った滝沢瑣吉(のちの曲亭馬琴)が転がり込み、勝川春朗(のちの葛飾北斎)と組み合わせ『実語教幼稚講釈』を刊行。一方、最愛のきよを亡くした歌麿は失意の底に沈む。蔦重はきよの最後の姿を描いた絵を元に女性の大首絵の浮世絵シリーズを思いつく。いままでに例のない、女性の内面の思いを描いた浮世絵である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しぇるぱ
3
田沼に変わった松平定信政権は窮屈だった。緊縮、贅沢禁止、売り上げは上がらず、不景気の波が押し寄せた。喜多川歌麿の名は挙がった。だんだんと蔦重との隙間が生まれ、広がっていった。歌麿、蔦重と縁を切りました。松平定信も老中を罷免されました。強硬姿勢がみんなの不興を買っていたのです。得をするのは一橋だけ、そういう構図が浮かび出てくる。芝居町の俄が挙行される。そこへ役者絵が売り出される。絵師は東洲斎写楽。写楽とは歌麿その他の大勢の手による絵筆なのだ。蔦重、松平定信、田沼残党、これらの連合軍が形成される。大団円は近い2026/04/09
やぎママ
3
全48話を録画しっぱなしでいたが、同僚が面白いから是非見て!と勧められ、3箇月で録画一気見~それもこのノベライズ本を読みながら並行してドラマを楽しむ、なんて初めてでしたが、じっくりべらぼうの世界を楽しめました♡2026/01/27
ポレポレ
2
“江戸のメディア王”蔦重こと蔦屋重三郎の生涯を題材にした大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(森下佳子, 2025)の小説版第4作。作家たちが蔦重から離れ始める第37章「地獄に京伝」から、物語の大団円 第48章「蔦重栄華乃夢噺」までを収録。 個人としても商人としても衰えてきた蔦重。ぎりぎりまで追い詰められ、多くを失い、それでも最後まで戯けてみせるべらぼうな男の生き様、完結! “傀儡好きの大名”成敗パート2など、展開がTVドラマとは全然違う😳! 差別化を図った? 脚本決定稿が未完成だった? ★★★★☆ 2026/03/30




