幻冬舎単行本<br> 松本清張の深層心理 隠された潜在メッセージ

個数:1
紙書籍版価格
¥2,970
  • 電子書籍
  • Reader

幻冬舎単行本
松本清張の深層心理 隠された潜在メッセージ

  • 著者名:藤脇邦夫【著】
  • 価格 ¥2,821(本体¥2,565)
  • 幻冬舎(2025/12発売)
  • ポイント 25pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344792746

ファイル: /

内容説明

\今も根強い、清張人気。 物語に秘められた清張の真意は何か?/
\清張作品に潜む深層心理を、小説と映画の比較から初めて読み解く!/

松本清張の作品群には、既成のアカデミズムの欺瞞を糺し、形骸化した閉鎖的な各ジャンル(政界、医学界、法曹界、考古学界、文壇等)に風穴を開ける意図があった。そうした松本の作品創作には小説だけでは読み取れない深層心理が秘められていた。

その深層心理は、膨大な著作の中から原作小説と映画化作品の比較分析によって、はじめて浮かび上がってきた。原作小説だけでは読み取れなかった松本清張の、知られざる創作心理の深部を読み解きます。

【本書の特徴】
◎今までの主要な「松本清張論」のポイントを随所で紹介し、清張がどのように論じられてきたのかを押さえつつ、現在の視点で深層心理に迫っていきます。
◎本章では原作小説と映画化作品の比較から深層心理を分析し、補章では清張の知られざる側面にスポットを当てて深層心理の源流を探っていきます。
◎本章の中心となる「霧の旗」論では、清張の着想の元となった仏映画『眼には眼を』について、フランス語の原作をふくめて、詳細な分析をしています。
◎巻末の「作品索引」では、書籍(雑誌)と映画を別々に立て、同じ作品名でも、書籍(雑誌)と映画がすぐにわかるようにしています。

【序章 二〇二〇年代の「松本清張」という存在】
・松本作品に見る昭和世代の原点確認
・松本清張が開拓した独自の「小説世界」
・極私的 松本清張体験
・松本清張が開拓した「小説世界」の特質
・作家の出自が培養した創作因子
【第一章「霧の旗」──映画化作品から読み解く潜在メッセージ】
・原作小説「霧の旗」の着想の元となった映画「眼には眼を」
・原作小説「眼には眼を」におけるヨーロッパ思考とアラブ思考の相違点
・事件概要と相反する読者感情
・常識が通用しない思考回路
・「行き場のない怒り」の代償行為の行方
・ストーリー展開を崩壊させる小説作法
・予想外の感情効果が伝える真意
・常識の「空白」を埋める「深層心理効果」
・ささやかな「私的正義」の実践と達成
・小さな悪意の保存    (一部抜粋)

【第二章「波の塔」と「内海の輪」、そして「砂漠の塩」―─恋愛と不倫の境界線】
・「波の塔」に見る六〇年代の恋愛ドラマ
・「内海の輪」から始まる不倫ドラマの原型
・映画化素材としての原作小説
・女性読者獲得の方法論
・新しい恋愛小説の行方と終焉―─「砂漠の塩」の場合
・情事の果てにあるメロドラマの結末
・不倫ドラマの最終地点は破局と転落

【第三章「ゼロの焦点」と「砂の器」―─絶対に隠したい、誰にも知られたくない過去】
・「運命」と「宿命」という概念の捉え方
・「知られたくない過去」の清算方法
・長篇と短篇の功罪
・社会派ミステリが示唆する人間の描き方
・宿命に翻弄される様々な人生

【第四章「けものみち」と「迷走地図」―─政治の魑魅魍魎という幻想譚】
・幻想譚としての「裏社会」
・知られざる裏世界との遭遇
・裏社会に翻弄される女の転身
・魑魅魍魎の舞台としての「政界」
・政界の中のメロドラマ
・群像劇としての政界映画の特質

【第五章「疑惑」の核心、その虚像と真実】
・「疑惑」の設定とその方法
・「事故の疑惑」と「疑惑の事故」
・「疑惑の女」と「女の疑惑」
・「悪女」の定義
・映画に託した「疑惑」の真意

【終章「霧の旗」の桐子と「疑惑」の球磨子】

【補章「深層心理」の源流を探る】

付記Ⅰ 極私的 松本清張作品ベストテン
付記Ⅱ 極私的 原作映画ベストテン

引用文献索引/作品索引

【著者 藤脇邦夫(ふじわき・くにお)】

1955年(昭和30年)広島県生まれ。大学卒業後、専門学校、業界誌を経て、1982年出版社入社、2015年定年退職、以後、著述業。著書に「仮面の道化師」(弓立社)、「出版幻想論」「出版現実論」(共に太田出版)、「出版アナザーサイド」(本の雑誌社)、「定年後の韓国ドラマ」(幻冬舎新書)、「断裁処分」(ブックマン社)、「人生を変えた韓国ドラマ」(光文社新書)、「韓国ドラマの超ストーリーテリング術」(監修・解説 国書刊行会)がある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

TI

6
「霧の旗」「波の塔」「内海の輪」「砂漠の塩」「ゼロの焦点」「砂の器」「けものみち」「迷走地図」が取り上げられてるが半分は「霧の旗」。しかし未読。でもあらすじはわかった。とんでもない逆恨みの話だね。 他の章も色々楽しめた。2026/02/03

Go Extreme

1
深層心理 潜在メッセージ 劣等感 学歴コンプレックス 貧困の記憶 怨念 権威への抵抗 虐げられた者 動機の解明 点と線 砂の器 社会派推理小説 迷宮 アリバイ 時刻表 孤独 隠蔽 過去の清算 母性 父性の不在 嫉妬 虚栄心 二重生活 転落の予感 運命論 昭和の闇 官僚機構 組織の論理 地方と中央 漂泊 沈黙 断絶 仮面 リアリズム 人間本性 悪の平凡性 自己救済 未解決の心 名誉欲 宿命 復讐心 差別と偏見 黒い霧 偽装 内面の空虚 自己正当化 追いつめられた魂 ルサンチマン2026/02/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/23034306
  • ご注意事項

最近チェックした商品