内容説明
◆書籍概要
――会場にいる全ての故人に挨拶をしてきてください。
その日は大雨で、客の入りがほとんどない、いわゆる楽なシフトの日だった。
先輩から変わった日払いのバイトを教えてもらった主人公は、好奇心を刺激され、
「葬式に行って会場内の全ての故人に挨拶をする」ことにする。
会場には年齢も性別も死因もバラバラな複数の棺桶が並んでいた。
主人公は棺桶の横に佇む人々から、故人との思い出をひとつずつ聞いていくが、
残された人々の様子はおかしく、故人にはなにやら共通項があるような――。
ホラーモキュメンタリー作家・くるむあくむの最新作。
◆目次
開式
第1話 怪異屋敷
第2話 水の渇き
第3話 キャラメル
第4話 やりかたいろいろ
第5話 祖母の風呂
第6話 赤茶の耳栓
閉式
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tow
4
〇〇式の、別版みたいな。面白かった。2025/12/19
fumin
0
流行りのモキュメンタリーホラー。なんというか怖いは怖いのだが、集団葬儀として全体を通すフックがあるものの、読んで受ける印象としては全て独立した短編という印象。ラストの証明写真のくだりもなんか怖いっぼく見える要素でしかなく、著者の中にある一冊の本としてのストーリーか読者にまで降りてきていないような気がした。面白くないわけではないが、怖いな怖いな〜…………終わり、という感じ。ざわざわするのがモキュメンタリーの流行りなのかもしれないが、ざわざわを追求するあまり「伝わらない」のは意味がないのでは。2025/12/29




