出版社内容情報
ウィトゲンシュタインは、『哲学探究』において自らの『論理哲学論考』を乗り越え、哲学問題をまったく新しい光のもとにおいた。従来の問題に新たな解答を与えたというよりも、むしろそっくり哲学の風景を変貌させたのである。読者は、本書によってその光のもとに導かれ、『探究』が開いた哲学的風景に出会うだろう。
内容説明
ウィトゲンシュタインの主著である『哲学探究』は現代哲学に巨大な影響を与え、また哲学を越えて注目され続けてきた。しかし断片的な考察を連ねているように見える特異なスタイルのため、その全体像を捉えることは困難であり、『哲学探究』を読む者は自分の気に入った箇所を拾い集めていくにとどまりがちだった。著者は、三十年以上にわたる研究を踏まえ、いよいよ全貌を解き明かそうと立ち上がる。『哲学探究』という二十世紀を代表する豊かな知の旅を、読者は本書において体験するだろう。
目次
語は対象の名前なのか
名指すとはどういうことか
分析への誘惑
本質の探究からの決別
「理解」の罠
規則に従う
感覚を語る言語
思考の神話
私だけが“これ”をもっている
像
志向性の正体
言葉は生の流れの中で意味をもつ
心的概念の道具箱
意志する・意図する・意味する
著者等紹介
野矢茂樹[ノヤシゲキ]
1954年東京都に生まれる。東京大学大学院博士課程単位取得退学。東京大学大学院総合文化研究科教授を経て、立正大学文学部教授。東京大学名誉教授。専攻は哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Sam
踊る猫
踊る猫
田氏
33 kouch