内容説明
ウェブ記事累計1300万PVを超えるライター岡田悠の最新作は、多摩川を河口から源流まで散歩した道程と思考の記録「川歩記」と、果てなき好奇心が場所と時間を飛び越えていく不思議でやさしい10編の日常旅エッセイ。全長138kmの多摩川を少しずつ歩きながら、これまでの旅を思い出す。古いカーナビの案内で歩いたり、17年前に2秒見えた海を探したり、学生時代に住んでいた寮に泊まったり――それは、空間の移動と時間の移動を組み合わせることによって生まれる、「自分だけの旅」だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち
12
☆☆☆★ 初読みの著者の方でしたがオモコロのライターさんなんですね。本書は多摩川の河口から源流までの138㎞を、宇宙の歴史である138億年に見立て、分割して徒歩で歩き抜く「川歩記」を軸に、まるで「探偵!ナイトスクープ」の依頼かのような、SNSで見つかった親戚を家系図で辿る話や、17年前に2秒だけ見た海を探しに行く話、または古いカーナビを連れて散歩に出かける話などのエッセイも交えつつ、旅と時の流れに想いを馳せる内容となっている。とても良い読み心地だったので、著者の他の作品も読んでみたい。旅って、ええなぁ。2025/12/01
fabi@第一芸人文芸部
10
まさに「一人遊びの極み」。知的好奇心と実験的思考と、それらを元にしたフィールドワークは、今回もずいぶん遠くまで僕を連れて行ってくれた。心が豊かってこういうことなんだろうな。「旅」というずっと岡田さんが大切にしてきてものと、時間というテーマが交錯する一冊。現代の川歩き、未来の時間の使い方に向けたコラム、エッセイパートに分かれているのだが、ほんと全部面白い。特に好きだったエッセイは、『古いカーナビの案内で歩く』『17年前に2秒見えた海を探す』。旅とは距離を移動することではなく、心が日常から離れること。2026/01/04
nobu23
6
多摩川の海から源流までの138kmを日を分けて辿っていくという散歩エッセイ。合間に挟まる、時をテーマにした旅エッセイがまた面白い。2026/01/04
Nori
3
「『なめら化(なめらかになること)』が進む世界で、それでも摩擦を味わうにはどうすればいいか?最近、そんなことをよく考える」と作者は言う。いや、ほんと旅に限らず全てがスムーズで、他者とぶつかることからだいぶ遠ざかっているなと感じるし、実際にそうなっている。そして、作者は「より辺境へ」や「アナログ回帰」ではない、他のアプローチを模索する。「次の摩擦は、距離よりも深さ…通う、調達する、やり残す、混ぜる(技術に身体・時間を混ぜる)」。遊び心満載で知的な探究心に富んだ作者の旅。私も心躍る旅を模索し実践していきたい。2026/01/04
taro035212
3
いいタイミングでいいものを読んだ。哲学なのか?独り言なのか?ただこちらは嫉妬だけ。2025/11/02
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