内容説明
21世紀に入ってから四半世紀が過ぎた2025(令和7)年、この約25年間にさまざまな鉄道路線が姿を消した。
本書では、2001(平成13)年以降に廃止となった旅客鉄道にスポットを当て、惜しまれつつ姿を消した約50路線(JR・大手私鉄・地方私鉄)をプレイバック。かつては当たり前に見られた懐かしの日常シーンから最後のお別れシーンまで、グラフィカルな誌面構成により、当時の記憶が蘇る。
巻頭では2026(令和8)年春の全線廃止が予定されている留萌本線深川口(深川~石狩沼田間)の惜別記事を掲載しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
9
21世紀に廃止された旅客鉄道の回顧録。この本に取り上げられたどの路線も共通するのは、人口減少と利用客減少、そして自然災害である。もともと過疎地域であるため利用客が少ないながら、人口減少に歯止めがかからないと鉄道利用客は必然的に減り廃止へ。鉱山や貨物輸送が頼みの綱だった鉄道はそれがなくなる途端に廃止。さらに自然災害で橋梁や路盤に大打撃を受け復旧を断念、中には復旧したものの逆に固定資産税が増えたために力尽きたというところも冗談抜きにあるのだ。今、さらなる人口減少や災害で廃止予備軍は公共交通機関維持すら困難だ。2025/12/01




