崖の上のヒバリたち

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崖の上のヒバリたち

  • ISBN:9784488011550

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内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

※この商品は、作品の内容を鑑み、固定レイアウト型で制作した電子書籍です。文字だけを拡大することができませんので、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できませんので、ご注意ください。また、お読みになる端末で無料サンプルをお試しいただいた上でのご購入をお願いいたします。※ジムは、両親や親族とトレーラーハウスで集団移動しながら暮らす“パヴィー”の少年。 アイルランドの小さな集落で、定住者である “バッファー”の学校に通いはじめるが、偏見や差別にさらされ、不良たちから理不尽な暴力を受ける。そんな中、ジムは周囲から浮いているバッファーの少女、キットと親しくなる。他人に流されず、芯の強いキットにジムは惹かれていくが、彼の病弱ないとこが不良たちに襲われる事件が起きてしまい──。苦しみや孤独を抱えた少年と少女の出会い、 揺れ動く気持ち。『ロンドン・アイの謎』 『すばやい澄んだ叫び』の著者による繊細な一編を、気鋭のイラストレーターが鮮烈な挿絵で彩った、心に響く物語!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

みゆき・K

19
差別と偏見について考えさせられた。移動しながら生活するアイルランドの「アイリッシュ・トラベラー」の話。トラベラーの少年と定住者で地元の学校に通う少女との交流を軸に描く。「差別や偏見をなくそう」と声をあげることは簡単だが、現実的には彼らとの共存の道は険しいだろう。トラベラーに伝統的な移動生活とその習慣を断念してもらうのか?それとも定住生活を送るアイルランド国民が、彼らの生活習慣を理解するべきか?とても難しい問題だ。残念ながら差別はこの世からなくならないと思う。ヒバリが未来への希望として象徴的だった。 2026/02/19

都忘れ

10
アイルランドの「アイリッシュトラベラー」と呼ばれる移動生活をする家族、その中のジムという少年を核に描かれた物語。指導により学校に通うことになったジム達トラベラーの子供達に向けられた、差別と偏見に満ちた眼差し、文字も読めない状況で学校に通うジム達の心情、容赦のないいじめ、読んでいて心苦しさが募る。そんな中で、ジムと心を通わせるようになるブカブカの制服を着た少女キットとの交流が甘酸っぱく切ない。定住者たちからの迫害を受けて、再び移動生活へ赴かざるを得ないトラベラーの家族たちの悲哀と根深い差別の構造が辛かった。2026/04/29

みすみ

10
『ロンドン・アイの謎』以来のシヴォーン・ダウド。てっきりYAミステリーの人だと思ってたから、人権擁護活動に作家人生の大半を費やしたと知って驚いた。しかし欧米、人種が違うってだけでここまで残酷な仕打ちが出来るのか。その要因は宗教的なものなのか、歴史的なものなのか、あるいは行き過ぎた自己防衛本能なのか。日本人である限り、100%理解することはきっとないんだろうなあ。若さとそれに伴う青さ、痛々しさを描くのが上手な人。2026/04/15

土筆

8
アイルランドで移動しながら生きる人たち「パヴィー(トラベラー、ロマ、ジプシー)」の少年は、新しい居住先の定住者「バッファー」の学校にいとこ達と通うことに。移動生活を送る彼らは識字率も低くイジメの対象にされるが、少年はブカブカの制服を着た少女と意気投合し崖の下の洞窟で穏やかな時を過ごす。そんな中警察から立ち退きを迫られた家族。生前、移動生活者や子供達、様々な社会的弱者の為の活動をしていた著者だからこそ書ける様々な視点から見た世界。短い話だが挿絵も良く、内容の濃い1冊。2026/01/10

るんるん

7
差別や偏見の愚かさを感じた。アイルランドのアイリッシュトラベラーへの仕打ちは警察や教師も加担し民族の溝が深い。かすかな希望といえば少年が短くも美しい時間を持てたこと、味方になってくれた大人がいたこと。この本の著者は子どもたちを取り巻く環境に心を砕いた人生であったらしい。なんて勇気のある人だろう。2026/05/25

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