内容説明
第二次世界大戦が終結し、ナチの強制収容所から解放されたユダヤ人たち。吹き荒れたホロコーストですべてを失い、普通の人間の生活を取り戻すことを望む彼らの多くは、元の居住地に帰らず、戦後の混乱期にヨーロッパを去ることになる。彼らが実際に行きたかったのはどこだったのか。それに対してイギリスやアメリカをはじめとする国際社会やシオニストたちはどのような行動をとったのか。東ヨーロッパから連合国占領地域のキャンプへ、さらにパレスティナへと移動をつづけたユダヤ人難民(DP:Displaced Persons)たちを通して、もうひとつの現代史を抉り出した野心作。
目次
序/第一部 ホロコースト後のユダヤ人/第一章 ユダヤ人DP問題の発生と展開/一 ユダヤ人DP問題の特異性/コラム1 DPとは誰のことか/二 戦後ポーランドのユダヤ人/三 一九四六年七月キェルツェのポグロム/第二章 ユダヤ人DP問題の最終局面/一 ルーマニアのユダヤ人/二 一九四七年の状況/第三章 ユダヤ人DPとアメリカ/一 ハリソン調査報告/二 英米合同調査委員会/三 国連パレスティナ特別委員会/コラム2 アメリカの難民法とユダヤ人DP/第二部 約束の土地は何処か/第一章 ブリハ──パレスティナへの脱出/一 ブリハとシオニスト/二 約束の土地はパレスティナか/コラム3 ウィーンの旧ロートシルト病院/第二章 ユダヤ人DPとイスラエル/一 DPキャンプはシオニストの海外領土か/二 ユダヤ人DPの「徴兵」/第三章 「約束の土地」の現実/一 ホロコーストの子らの骨の上に/二 イェリダー──イスラエルからの逃走/注/あとがき/ちくま学芸文庫版あとがき/ユダヤ人DP関連年表/文献目録/人名索引
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くらーく
紅山




