絶望はしてません ――ポスト安倍時代を読む(世の中ラボ4)

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絶望はしてません ――ポスト安倍時代を読む(世の中ラボ4)

  • 著者名:斎藤美奈子【著】
  • 価格 ¥1,925(本体¥1,750)
  • 筑摩書房(2025/11発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480815880

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内容説明

「考えるために、まず本を読む」。毎月ひとつのテーマに沿って3冊の本をとりあげ、読んで考えたことを書く。文芸評論家の斎藤美奈子によるPR誌「ちくま」人気連載「世の中ラボ」を書籍化! 新型コロナウイルス・パンデミック、ジャニーズ事件に端を発する性暴力の顕在化、安倍元首相銃撃事件とポスト安倍時代の政治と経済……2020年代前半の諸問題を、本を通して考える同時代批評。

目次

【安倍晋三後の政治 2020年10月~2025年2月】安倍から菅へのしょうもない権力委譲/赤旗と秋田魁新報に見るスクープの舞台裏/岸田と枝野の政策ビジョンを読む/コロナ不況下で浮揚した積極財政論を学ぶ/コロナ下で強行された東京五輪を総括する/統一教会と自民党、その恐るべき癒着の構造/役に立たない「異次元の少子化対策」/自民党「裏金問題」を掘り直す/【コロナ禍と災害 2021年7月~2025年4月】第四波の中で最新の「コロナ小説」を読む/第五波の中で再び最新の「コロナ小説」を読む/発生二年。現場発の「コロナ戦記」でわかること/地方が舞台の「コロナ小説」を読む/コロナ明け後の「コロナ小説」は変わったか/あっと驚く、南海トラフ地震の欺瞞/災害対応に女性視点を生かすには/【人権問題と差別の諸相 2020年8月~2025年1月】小池百合子の「女帝」扱いにひそむ盲点/ブラック校則と子どもの人権/ウィシュマさん事件の背後にある入管の闇/「宗教二世」を描いた小説から読み取れること/安倍銃撃事件から考える、ロスジェネと犯罪/多様性の時代の「アイヌ民族差別」とは/ギャンブル大国・日本が生んだ依存症/ここが問題。知らずにやってる年齢差別/兵庫県パワハラ知事問題と公益通報/【Me Too時代の性と性暴力 2022年9月~2025年5月】性暴力の 末を描いた日台韓の文学作品/ノーベル文学賞と妊娠中絶の隠れた関係/ジャニーズ事件で考えた、少年の性被害/ジャニーズ事件から学ぶ「ビジネスと人権」/松本人志事件に見る、芸能界と不同意性交/中居正広事件を生んだフジテレビの企業風土/世界標準の包括的性教育から始めよう/【エンタメの裏に社会あり 2020年12月~2024年10月】新世代の在日文学は何を語る?/人生の最晩年を明るく描くシニア小説/少女が天下を取りにいく、本屋大賞候補作/なぜ続く、韓国ドラマの快進撃/朝ドラ「らんまん」は二人の妻を描けるか/大河ドラマに備えて紫式部の人生を予習する/「虎に翼」が「攻めの朝ドラ」になった理由/【過去を見て今を問う 2021年2月~2024年1月】石牟礼道子が現代に問いかけること/資本主義を問い直す、二一世紀のマルクス/西側が報道しないタリバンの別の顔/旧ソ連の女性兵士が戦場で体験したこと/沖縄返還の裏にあった日米と官民のズレ/関東大震災一〇〇年の年に読む「虐殺の背景」/一から学ぶイスラエルとパレスチナ/土偶をめぐるファクトチェックの意味/あとがき/本書で取り上げた本

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

120
斎藤さん絶好調。この人の書評は抜群に面白い。46のテーマごとに3冊が論じられる。あとがきに「解がわからぬ案件が出てきたら本を読め!最低三冊は読め!」とあるが、SNSなどで自分と似た意見ばかりを見て悦に入るのと違い、視点の異なる書籍を3冊読み、その上で自らの主張も明確にするという姿勢は立派だ。斎藤さんの書評を読むと「読みたい本」が増えて困るが、一方、その書籍の本質を突いた見事なコメントのお陰で、「これで読む必要がなくなった」本が多くなるというメリットも大きい。斎藤さんの書評は、いつも、お腹がいっぱいになる。2025/11/26

つちのこ

38
著者には、左寄りのリベラルの論客というイメージがあったので、歯に衣着せぬ舌鋒鋭い政権批判が全編に溢れているのはある意味納得。テーマごとに3冊の本をチョイスしているが、「安倍晋三後の政治」で紹介された本は、左寄り立ち位置から見た一方的な偏りは否めない。成瀬シリーズなどの本屋大賞の論評や朝ドラや大河ドラマを扱ったエンタメを紹介する後半は面白い。その守備範囲もさることながら、少し斜に構えたクセがあるものの見方に、この人らしさを見た思いだ。2026/01/19

がらくたどん

34
話題作から直近5年を振り返るブックガイド。直近5年なんて振り返るほどのものか?と思ったトンマなわたし。「三密」あったな。「芸能界の性加害」どう決着したんだっけ?「数々の政治的な混迷」ありすぎてようわからん。主に新書とエンタメ作品から、政治・コロナ禍と災害・人権問題と差別・性暴力等の時代性を探ってみようという意欲作。教養本と娯楽本、好きに楽しめばいいじゃんと私も思う。でも作中に意図的だろうとなかろうと潜んでいる、それが話題になるだけの「その時代」の潜在的な嗜好や懸念を見出すことで視界がちょっとクリアになった2026/03/22

ふう

15
『ラスト1行でわかる名作300選』の斎藤美奈子さん。期待以上の面白さで今年のベスト○○当確。未読の本は読みたいリストに入り、既読の本は、なるほどそういう視点で読むとそうだよね、と輪郭がくっきり浮き上がる。読みたいリストから外した本もあり、その点も感謝。2026/03/05

コウジ

5
この5年間の社会や政治評を関連本に基づいて批評。斎藤さんには完全に同意。私はもう完全に今の政治や人心の貧困に絶望しているのだけど、きちんと論理的に冷静に批判している本もたくさんあり、それに希望をもちたい。2025/11/29

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