内容説明
コメ関税ゼロ。それは、日本農業を再生に導く一番の特効薬である。本当の競争にさらされる時、農家は「どうやって儲けるか」を真剣に考えざるを得なくなる。激変する市場に対応するには、日本の農業の中核にある「農家のソフト」を継承・発展させるための装置としての農協を活用すればいい。「やりがい搾取」の構造を脱し、本来の価値を取り戻した時、日本農業の夜は明けるのだ――。闘う現役農家による激辛の提言。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
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レンコン1本5,000円で売り出す「攻めの農業」をやっている著者は、民俗学者でもあるが、現在は実家の農園を担っている。タイトルは過激だが、決して無策に関税ゼロにせよと言っているわけではない。農水省や農協の構造を改革し、きめの細かい農産物出荷や、外交交渉を行うべしとの主張。またキーワードは「農家のソフト」。身体感覚を伴う農民の長年培ってきた感覚や技能を生かして、丹精込めて作る農民自身が自分の作物をいかに高く市場評価させるか、あるいは中低価格帯で多くを売って利益を上げるかなど、戦略的営農を勧めている。2026/01/27
みんな本や雑誌が大好き!?
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野口氏は「コメ関税ゼロ」には賛成ですが、かといって「農協解体論」を主張しているわけではないとのことです。私はかつて「国鉄解体」「民営分割化」賛成論者でしたから、「農協」も「解体」してもいいのではないかとさえ思っています。野口さんは、この本の「おわりに」で、農協解体・否定論者の山下一仁さんの名前を出して、その考えを尊重しつつも一部賛成しきれないところがあると記していました。その点、私は、山下一仁さんの『コメ高騰の深層 JA農協の圧力に屈した減反の大罪』も一読して、より共感を覚えたりもしたものです。2026/01/08




