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内容説明
バチは誰にも当たらない。我々はもう気づいている
――子供や孫が、自分や先祖を供養する必要などない、と。
平均寿命が延伸し、多くの日本人が天寿を全うする。
ゆえに死は必ずしも惜しむべきものではなくなる。人生の時間は圧倒的に増え、生き方も変わり、死に方、死後の扱われ方も大きく変化した。
そして、そもそも現在の葬式や墓の在り方はそれほど長い伝統を持たない。
昨今、家族葬が増え、孤独死・無縁死、無縁墓の増加や墓じまいの高額な離断料が問題になり、人々は葬式と墓と遺骨を持て余している。これまでのような供養を必要としていないのだ。
これは無責任ではなく自然の道理だ。長寿が変えた日本人の死生観――その最前線を考察する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
レモングラス
101
墓を建てた人は立派なものを造ることができたと達成感を得たであろう。その後、子孫は維持できなくなり墓じまい。建てた人は、終の棲家のはずだったのにと思っているか、墓を建てるというのは随分と無意味なことをしたものだと考えているだろうかというようなことが書かれている。価値観、生活様式、変わっていくのはお墓だけではない。今、大事に考えていることやあれこれ悩んでいることも後になれば全く変わっているかも。墓事情、昔と今、東と西、初めて知ることも多かったです。墓じまい、永代供養、うちは無事終わりホッとしています。2026/03/28
kinkin
96
うちは高齢の母を抱えているので、どのような葬式にするか悩んでいる。高額な葬儀を出すつもりも、親戚や知り合いも少ない。最近の家族葬もオプションをつければ高額になる。そして何よりお布施。お気持ちでと言いつつも相場があり、墓じまいも大変だ。ちゃんと葬儀をしないと供養にならないと葬儀社や寺院は唱える。お気持ちといっても、それなりの財産があればいいがそうでない者は、相場のあるようなお布施は負担が大きいと思う。一人暮らしで孤独死も増えている現在、寺院や葬儀社も考え直す時代だと思う。ちなみに私は献体登録済み。2026/02/22
熊本震災10年の雨巫女。
19
《私-図書館》両親を亡くし、それぞれの葬儀が終えて、お寺の付き合いや法事や墓じまいなど、参考になりました。2026/04/08
練りようかん
16
葬式の在り方が変化した現状に興味があった。仏教式の葬式がいつどうやって始まったかで、「荘園」の二文字が幼い頃からのモヤモヤを解消してくれた。檀家の意識調査結果から結婚式場のチャペルで挙げる選択との類似点を見出せたり、直葬や樹木葬にしても火葬の部分は変わらず、懸念事項に対し有益なことが書かれていて学びになった。初めて知ったことが多い中で特に衝撃だったのは同居孤独死。そして身元が判明しても引き取り手がいない無縁遺骨の急増は、今後収容限度を超えるのではと思えて、新たな段階への想像力と情報を得られて良かった。2026/05/05
turtle
12
仏教式の葬式を出す際に決まったお寺がある=自分の家は檀家である。知らなかった〜。とはいえ、両親が共に他界して田舎に実家もない場合は、最早檀家という意識を持ちようがないですし、多額の費用がかかるとしか思えない墓じまいはせず、本書にあるように放置という方法は止むを得ない選択に思えてきました。お寺も跡継ぎで苦労するでしょうし、お墓どころか寺じまい、墓地じまいなんてことになっていくのかなぁ、などと考えることしばしば。2026/04/08




