なぜ人は締め切りを守れないのか

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なぜ人は締め切りを守れないのか

  • 著者名:難波優輝【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 堀之内出版(2025/11発売)
  • 2026年も読書三昧!Kinoppy電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~1/12)
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  • ISBN:9784911288207

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内容説明

「締め切り」から、現代社会に深く埋め込まれたルールを描き出し、豊かな生き方を探る哲学的冒険。仕事の締め切りから、人生の締め切り、「死」まで考える。

●千葉雅也さん推薦!

私たちは実のところ、「締め切り」のことをよく知らないまま生きている。
ときに私たちを苦め、ときに私たちを奮い立たせる「締め切り」とは何なのか?
「締め切り」から、現代社会に深く埋め込まれたルールを描き出し、豊かな生き方を探る哲学的冒険。

“我々は、いわば「時間的な無理」をさせられている。生きることの柔軟性をどう取り戻すか。この時間論には、哲学の新しい文体がある。すごく良い本だと思った。元気が出る本だ。”
──千葉雅也


時間について:時間とはそもそも何なのか?
計画について:昔の人はもっとのんびり生きていた
仕事について:無理な要求から逃れる方法は?
死について:最大にして最後の締め切りを考える


●締め切りの間を縫って、私たちが〈いい時間〉を手に入れるために
“残業によって得られる賃金は計算できる。さまざまな締め切りの集合体である「プロジェクト」は、時間を対価に成果を提示する。いっぽうで、愛する人と過ごす時間、趣味に没頭する時間の価値は計算が難しい。私たちは、〈いい時間〉を計量することができずにいるのだ──。”

【著者】
難波優輝
1994年生まれの美学者。専門は、分析美学とポピュラーカルチャーの哲学。他の著作に『物語化批判の哲学〈わたしの人生〉を遊びなおすために』(講談社現代新書、2025年7月発売予定)、『SFプロトタイピング』(共編著、早川書房、2021年)。

目次

序章
なぜ人は締め切りを守れないのか

第1章
いい時間とわるい時間──私たちはどんな「今」を生きたいのか?

第2章
プロジェクト──私たちから時間を奪うもの

第3章
生きている時間──私たちはいつも何かに間に合わない

第4章
いろいろな遊びの時間を旅する──時間の遊び論

第5章
いい時間をつくる──時間正義のためのデザイン

第6章
デッドライン──死から締め切りの本性を考える

あとがき

ブックガイド 新しい時間をデザインするために

参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

フリウリ

10
何らかの「プロジェクト」を実行するにあたって、個人が「よい時間」を奪われないために「時間アセスメント」「時間ケイパビリティ指標」を提唱。ただし「時間正義」を貫くにはプロジェクト自体のパフォーマンスが「下がる」ことが前提なので、その判断を資本主義を生き抜くリーダーに可能なのか、とは思う。哲学は理論ばっかで具体策を示さないことへの異論はともかく、時間の個人性は語り得ぬもの、感じられるが理解しづらいものであり、全体として二項対立(よい/悪い時間)的にわかりやすくまとめて進む議論には、違和感があります。72025/12/21

Taizo

9
分析美学を専門とする新進気鋭の哲学者、難波優輝氏の書籍。何やらビジネスHowto本のようなタイトルだが、内容は鋭い洞察が並ぶ時間と締め切りを論じた一冊。そもそも人の生きる時間と締め切りの時間がずれているからだと、締め切り自体の批判から入る。哲学的な議論を踏襲しているが、プロジェクトの考察やゲームのアナロジーなど非常に現代的な対象を議論の俎上にあげている。締め切りを批判しつつも、締め切りのない人生は死のない人生のようだとも説く。じゃあ何が良い時間か、何がいい締め切りなのか、本書を読めばそのヒントがわかる。2025/12/31

ちゃすくん

5
物語的な物事への解釈を経験する時間の過ごし方と、ゲーム的な時間の過ごし方とでは、それぞれどのように「いい時間」を感じることが可能だろうか、と考えながら読んだ。熟考を通した幸福を考えるか、刹那の幸福(フロー状態等も含む)を考えるかによってアプローチが変わるのだろうと思う。刹那的な快楽は、熟考すなわち自分自身の目的を考えること、とは相性が悪い。逆に、物語としての解釈は熟考を重ねることで(信心深い人間がそうであるように)人生に意義をもたらす。どちらも悪くは無い。悪くは無いが、社会の苦痛に晒されることが常で2025/11/23

ヨン

4
ビジネス書のような題名でありながら、中身は「時間」というものを深く掘り下げていく内容で、興味深かった。あと、文章も素敵。本書で問題提起されていることはすぐに解決などは難しいだろうけど、見つめ直すことはできるし、そうすることで少しずつ自分自身や周囲の人の「良い時間」を増やせられたらいいなと思う。2025/12/19

スコットレック

3
"プロジェクトこそが生産性を下げている"。確かに朝型・夜型とそれぞれ得意な時間が人によって違うわけで・・。哲学の書と思いきやビジネスの面でも考えさせられる事が多々書いてある。 お金は稼げば入ってくるし価値も明確化されているが、失われた"時間"は戻ってはこない。お金のようなわかりやすい価値では計れないからこそ、時間の価値について考える、アップデートする事は難しいのかもしれない。2026/01/04

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