内容説明
「建てない」時代,建築はより多様で豊かになる……!?
「建てる」一辺倒の時代から「どう使うか」を考える時代へ.大きな転換点を迎え,建築はどう変わっていくべきなのか.どうすれば,ものづくりの楽しさを取り戻せるのか.生活の中のリアルな建築に向き合い続けた著者が次の世代へ贈る,新しい時代の建築入門.
目次
はじめに
第1章 カッコイイだけじゃない建築の話
建築学科を選んだ決め手
カッコイイ建築の話
カッコイイ建築家の話
50年間建築を学んで理解したこと
第2章 あなたに建築は造れますか?
建築は売買するものだと思っている人へ
茅葺民家の葺き替えは村の「結」で行われる
自分で造って自分で使う――セルフビルドの普遍性
「原始」から「古代」へ――大工の登場
建築学科はなぜ工学部にあるのか
鉄と鉄筋コンクリートと大地震
設計と施工――近代的な分業と資格制度
直営から一式請負へ――ゼネコンの誕生
設計でも施工でも活躍する「建築士」
「建築家」という不思議な呼称
建築には利用者がいる
第3章 建築はいつまでもつのでしょうか?
「もつ」とは何か
長くもつのが良いとはかぎらない
マンハッタンにて――「その質問の意味がわからない」
ローマにて――「中途半端に古い建築の話はやめてくれ」
日本にて――建てない時代がやってくる
「箱」から「場」への大転換――建築が普通の人々の手に戻るとき
「人の生き方」がテーマになる時代へ
コラム私にとってのカッコイイ建築家①ジャンプルーヴェ
第4章 資材はどこから来るのでしょうか?
昔の民家はみんな地域産材でできていた
都合の良い木に植え替える「育成林業」
伐っては駄目な木,どんどん伐ってほしい木
なぜ海を越えて木材を運んでくるのか
木造などに見向きもしなかった時代
そして,金属製品,化成品が優位な時代へ
危機的状況にある日本固有の建材
工業製品の森から採ってくるという考え方
資材が解体現場から来る未来
第5章 職人はどこから来るのでしょうか?
元々この国に大工は一人だった
歴史上最多は93万人,けれども今は
危機に瀕するものづくり世界
建築職人の収入
小さな住宅1軒の工事にも30を超える職種が関わっている
機械化によって失われかねない職人の存在理由
あるユーチューバー大工が魅せる,電動工具と手仕事の絶妙なバランス
変わり始めたものづくり世界①――男も女もない,ジェンダーフリーの現場
変わり始めたものづくり世界②――プロもアマも入り乱れる,草野球型の現場
コラム私にとってのカッコイイ建築家②リチャードバックミンスターフラー
第6章 再び,あなたに建築は造れますか?
建築学科からものづくり世界へ――新しい建築職人の姿
「建築を造ること」に通ずる道は幾本もある
大学で建築学を学んだ場合
「一級建築士」という国家資格に向けて組まれるカリキュラム
大学選びのキーワード
異分野との交流が大学の特長の一つ
専門家である前に生活者であれ
建築学はあなたが主役である限り邪魔にはならない
あなたが造る建築の世界
おわりに
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