飼いならす――世界を変えた10種の動植物

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飼いならす――世界を変えた10種の動植物

  • 著者名:アリス・ロバーツ【著】/斉藤隆央【訳】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 明石書店(2025/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784750350851

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内容説明

各氏絶賛、書評続々!
飼いならした自然とわれわれ自身に対する責任を問い、 サピエンスの原罪を鮮やかにあぶり出す、 コロナ時代の必読書。 ――福岡伸一氏“絶対推薦!

『銃・病原菌・鉄』『サピエンス全史』に続く人類史の傑作! ――英ガーディアン紙

英エコノミスト誌ブック・オブ・ザ・イヤー2017

◎書評・メディア掲載◎
2021年2月13日 信濃毎日新聞(読書面)―小松由佳氏
2021年1月15日 『Pen』2021年2月1日号「pen SELECTION」―今泉愛子氏
2021年1月10日 東京スポーツ1面「GIIIフェアリーS」―虎石晃氏
2020年12月12日 毎日新聞「2020 この3冊」―中村桂子氏、伊藤亜紗氏(2氏)
2020年12月6日 愛媛新聞「新鮮★新選」―渡邊十絲子氏
2020年12月1日 『週刊朝日』「ベスト・レコメンド」―永江朗氏
2020年11月21日 日本経済新聞「この一冊」―長谷川眞理子氏
2020年11月17日 『サンデー毎日』「科学のトリセツ」―元村有希子氏
2020年11月4日 朝日新聞「じんぶん堂」―成田聡子氏
2020年10月31日 毎日新聞「今週の本棚」―伊藤亜紗氏

ヒトが動植物を手なずけたことで、文明が始まり、歴史が変わった。
われわれの“盟友となった種についての、驚くべき物語(ストーリー)。
狩猟採集民だった人間(ホモ・サピエンス)は、野生の動植物をそのまま享受するだけだった。やがて人間がいくつかの野生の種に手を加えて飼いならす(家畜化・栽培化する)ようになると、歴史は激変する。人口は増え、文明が興った。そしてそれらの種は人間の生存と繁栄にますます欠かせない存在となっていった……。該博な知識と非凡な行動力を兼ね備えた著者が、考古学や最新の遺伝学の知見等も織り交ぜながら、人間とその盟友となった種とのかかわりを軸に、人間とは何者なのかを探究する旅に読者を誘う。生動感あふれる筆致で描かれた「われわれの物語」の金字塔。


(あらすじ)
古来、人間(ホモ・サピエンス)は狩猟採集民として、実や種を摘んだり、野生動物を狩ったりすることで食物を得、ありのままの世界を享受し、生きてきた。やがて人間は農耕・牧畜をはじめ(新石器革命)、ここから人間と自然とのかかわり方は大きく変わっていくことになる。

人間は他の野生種を飼いならすことで、人口増を支えることができ、文明や社会を発展させることができるようになった。一方で、拡大する人間の活動は、地球規模で自然界・生態系に大きな影響を及ぼすようにもなっていく……。

食べ物として、あるいはペットや家畜として、あたりまえのように現代人の生活の中にあるこれらの種と、人間のきつく結ばれた関係を明らかにするとともに、われわれ人間の自然・野生とのかかわり方のあるべき方向を模索する、われわれ自身のための物語。

目次

はじめに
飼育栽培された種の起源
1 イヌ Canis familiaris
森のなかのオオカミ
凍てつく遠い過去
イヌの故郷を明らかにする
最初の接触
友好的なキツネと謎めいた法則
特異な品種
2 コムギ Triticum
大地のなかの亡霊
ロブスターが考古学的発見をなし遂げる
ヴァヴィロフの果敢な探究
三日月と鎌
ここか、そこか、いたるところか
気温と祭祀施設
レヴァントからソレントへ
3 ウシ Bos taurus
角の長い獣の謎
フォームビーの足跡
オーロックスを狩る
レイヨウの乳と磨いていない歯
壺のかけらと牛飼い
骨と遺伝子
小さくなる雌牛の謎
育てられ、広められ
オーロックスを蘇らせる
4 トウモロコシ Zea mays mays
新世界に至る道
旧世界のトウモロコシ
カボットとマシュー号
遺伝子の航海
アメリカの起源
途方もない顕著な多様性
5 ジャガイモ Solanum tuberosum
太古のジャガイモ
埋もれた宝
「三つの窓がある洞窟」と未解決の謎
ジャガイモの女神と、山と海沿いの品種
カルメル会の修道士とジャガイモの花束
ご馳走と飢饉
6 ニワトリ Gallus gallus domesticus
明日のニワトリ
ロスリンの研究者
どちらが先か?
太平洋のニワトリ
西洋の初期のニワトリ
7 イネ Oryza sativa
世界を養う
怪物の創造
ゴールデンライスに黄金の未来?
世界的スーパー作物の地味な起源
冬来る
イネの歩み
濡れた足と乾いた農地
8 ウマ Equus caballus
ゾリータという名のウマ
新世界のウマ
旧世界のウマ
飼いならす
最初の乗用馬
近縁の親類とありえたかもしれない歴史
豹紋とウマの顔
9 リンゴ Malus domestica
ワッセイリング
天の山の中腹で
リンゴの考古学
遺伝子が明かすもの
10 ヒト
バスク教授の、見事なまでの、原始的で、猿に似て、中頭で、顎の突き出た、野蛮で、脛骨が扁平な、野性のHomo calpicus
ヒトの起源を明らかにする物語
日光・山頂・病原菌
新石器革命
共進化と歴史の道筋
乳と遺伝子
自己家畜化した種
新石器時代の遺産
野生
謝辞
訳者あとがき
参考文献
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

89
アリス・ロバーツは『生命進化の偉大なる奇跡』以来2冊目。なかなか刺激的な本をお書きになる。ここ数年の間に考古学に遺伝学が加わることで、新知見が続々と発表されている。遺伝学で確実に証明されたことは、イヌの祖先はタイリクオオカミという単一の野生種など数多くあり、また狩猟採集民がコムギやイネを野生株から栽培し始めていたことなどわかりつつある。今までの考古学の常識も変わるだろうし、将来全ゲノムの解析を終えたニワトリなどの家畜の世界もCRISPERなどの遺伝子編集技術で変わる可能性もある。また想像するしかないのは⇒2020/12/01

やいっち

78
「狩猟採集民だった人間(ホモ・サピエンス)は、野生の動植物をそのまま享受するだけだった。やがて人間がいくつかの野生の種に手を加えて飼いならす(家畜化・栽培化する)ようになると、歴史は激変する。人口は増え、文明が興った。そしてそれらの種は人間の生存と繁栄にますます欠かせない存在となっていった…」ドラマを描くもの。2022/12/01

アナーキー靴下

48
人間の文明を支えてきた動植物の起源と生物的・文化的変遷を、人類学者の著者が考察した本。地理的にも時代的にも範囲が広く、現代に生きる狩猟採集民の食文化にまで話が及び、かなり読み応えがあった。遺伝学はいまや考古学のツールのひとつ、という言葉が出てくる通り、発掘された痕跡のゲノム解析からの仮説・推論が多いが、遺伝子組み換えに関する話も飛び出してきて、過去だけでなく未来に想いを馳せ、知見を生きた学問に繋げようという意志を感じた。人為選択は人を介した自然選択という言葉や、野生種の遺伝子プールの重要性が印象に残った。2020/12/26

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

21
家畜化、作物化の工程はこれでもかというほどあちこちで解説されているけど、なぜそれを家畜化・作物化しようとしたか、そのきっかけに触れたものは珍しいのではないかと。パラダイムシフト的だった記述、1:英国の森林さえも畑になる 2:他の哺乳類の乳腺から乳を絞ってそれを飲むと誰が思いついたか 3:コロンブス以前にアメリカに牛はいなかった 4:ダーウィンの種の起源の次の著作が「家畜・栽培植物の変異」だったこと 5:雌鶏は卵が別の卵を作るための手段にすぎない〜サミュエル・バトラー 2021/02/06

ta_chanko

19
イヌ・コムギ・ウシ・トウモロコシ・ジャガイモ・ニワトリ・イネ・ウマ・リンゴ、そしてヒトがどうやって飼育栽培化されてきたかを最新の研究を踏まえて丁寧に研究。野生種から単線的にすすんだのではなく、いったん飼育栽培化されたものが野生種との交雑を繰り返しながら、その土地に適応して現代にいたる。野生種との交雑は遺伝的多様性を確保するためにも不可欠。多様性が極度に失われると、アイルランドのジャガイモ飢饉のような悲劇が起こりやすくなる。遺伝子組み替えは諸刃の剣。人類を救う技術にもなりうるし、予期せぬ影響を及ぼすことも。2021/01/08

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