シニア・シンデレラたちのラストクルーズ

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シニア・シンデレラたちのラストクルーズ

  • 著者名:保坂祐希【著】
  • 価格 ¥2,255(本体¥2,050)
  • 中央公論新社(2025/11発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784120059704

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内容説明

尽くしてきた義母に、金を盗んだと疑われた冬美。
都内にいくつもビルを所有するが、孤独な茉莉。
そして、ある事情から船内で働き続けている早苗。

65歳の女性3人が、辛い日常を忘れるため乗り込んだ豪華客船。
偶然生まれた友情は、残りの人生の希望となっていく――。

「私たち、色々不幸はあるけれど、3年後、船の上で再会しましょうね」

豪華客船×文学、誕生!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

🍀sayuri🍀

26
『「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました』『死ねばいい!呪った女と暮らします』以前読了した二作でも感じたが、作者の保坂さんは高齢女性の寂しさの描き方が秀逸。本作では、尊敬していた義母に認知症の症状が現れ、喧嘩別れするように豪華客船に乗り込んだ冬美が主人公。船内でキャビンクルーとして働く早苗と、ゴージャスな女性・茉莉と出逢う。三人共に65歳。皆、それぞれに事情を抱えていたが、袖すり合うも他生の縁、運命に導かれたような出逢いが心に変化をもたらす。彼女達の新たな出航にエールを送りたい。2026/01/17

練りようかん

19
スーパーのキャンペーンで当たった十日間のクルーズ。二人暮らしの義母を介護中で、結婚の経緯から察せられる心の重さに、さよならの儀式になるのかなと思ったがチケットは一名分。表紙から想像した展開にならずどういうことだ?と引き込まれた。乗ったのはキャビンクルーが部屋担当につく豪華客船。現実逃避に丁度いいと思っていたら逃亡劇になってしまい、だからこの行程かと膝打ちして楽しかった。深刻な現実を抱えた彼女達が特別な仲になり、本当に必要なのはこういうことと感じる明るい未来設計に胸熱。皆が幸せになってほしい世界観だった。2026/01/09

おおにし

14
一人旅するシニア女性の増加と折からのクルーズ船ブームを絡めた時節の小説。65歳同い年のクルーズ船客の3人(うち1人はキャビンクルー)が船で出会い、それぞれ大きな悩みを抱えつつ友情を育んでいくという物語。悩みを相談する友人もなく苦しんでいた3人がシニアになって親友を得て3年後の再会を誓うラストは感動的。これを読んだお一人さまがクルーズ旅行に興味を持つことだろう。しかし欧州でクルーズ船に乗った経験から言うと、シニア層は夫婦が多く、友人二人組も見かけるものの一人旅はマイナーでしたね。2026/01/08

なにがし

3
認知症の義母との関係に悩む冬美は豪華客船の旅を当てたことをきっかけに日常とかけ離れたクルーズの旅に出る……というのが文字通りの展開なのだけど、非日常な世界をのんきに楽しめないのが現代人で日本人なのだと思う。冬美も置いてきた義母のことが気になって仕方がない。旅先で出会った仲間たちに支えられ、些細な楽しみを感じながらも生まれる罪悪感と戦う心境がとってもリアルだった。また、繊細な描写の数々にまるで彼女たちと一緒に豪華客船に乗って旅に出ているような感覚を楽しむことが叶った。また前を向きたくなる作品だった。2025/11/21

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