内容説明
人間に搾取される家畜たちが反乱を起こし、理想社会を目指すも、やがて独裁政治へと変貌する――。人間の欲望と権力闘争を風刺し、全体主義の恐怖を描いた、『1984』に並ぶオーウェルの代表作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
チョコ
47
どうしてこの本を図書館に予約していたのか覚えていないのだけど、ちょうど観ていたアメリカのドラマで『動物農場一章読むのよ!』とお母さんが子どもに言ってるシーンがあって、えー!ちょうど借りてきたとこよ!っと読み始め。人間社会の構図がこの中にある。賢い豚がどんどん権力を持っていく様子にホワイトカラー、ABCDまでしか覚えられない動物がずっと働き続けるブルーカラーの様相で、現代社会の縮図でもある。歴史にも置き換えられる。子どもがこれを読んで、その後歴史を学んでいくと、なるほどと合点がいくんだろう。2026/01/17
クマシカ
20
タイトルからなんとなく怖くて未読だったけど面白かった!この物事が変わっていくスピード感や人の記憶が曖昧になり確信が持てなくなる感じが恐ろしくそしてリアルだった。ボクサーの最期…多くの日本人を見ているようで悲しかった。なぜ独裁者は同じような行動様式を辿り、民衆は同じように抵抗できなくなるんだろう。いままさに権威主義的な政治や右傾化が世界中で流行になっていて寓話としてさらりとは読めなかった。惨めな生活をしているのに自分達の体制に誇りを持ち続ける…それだけが拠り所というのが現状と似ていてゾワっとする。2026/05/25
ネロ
19
B+/先に読んだ『1984』が忘れられない読書体験だったため、次に有名(?)なこちらに手を伸ばした。/作品は寓話でおとぎ話。人間との戦いに勝利し、自由と平等を得た動物たち。その中から、現実世界の独裁者を連想させる"豚"が台頭する。豚に利用され、騙され続け、やがて考えることを放棄していく動物たちの姿は、あまりにもやるせない。寓話でありながら、その構図は歴史と現実社会と重なり合い、まさにジョージ・オーウェルらしい世界観が凝縮された一冊だった。2025/12/17
ロア
12
この表紙絵の悪い顔した豚さんの絵がルネ・マグリットの作品だということに一番衝撃を受けました。こんな絵も描いていたのか。。。(゚Д゚)目が合うのが怖くて、読んでないときはずっと表紙を伏せてました。2026/03/01
潜水艦トロイメライ
5
石ノ森章太郎の漫画で初めて存在を知る。英語版と並行して読むつもりが気になりすぎて先に読み終えてしまう。これがロシアの風刺で独裁への警鐘なのだという背景は解説で知ったが、それ以上にもっと普遍的な恐怖を感じる。無知で愚鈍な家畜たちはほとんど人間に取って代わった豚達に支配される。努力は報われず永遠に奴隷的に働かされて、その利益は…。なぜ彼らは立ち上がらなかったのか。反乱を起こさなかったのか。農場が彼らの「世界」の全てで、文字も読めず、自由もなく。自分も支配される側になってしまってはいないか。愛と幻想のファシズム2026/05/02




