内容説明
東京浅草。診療所の真野麟太郎は、ご近所から大先生と慕われる医師。訳あり武闘派女子高生・麻世を預かっている。受付兼看護師の知子の結婚相手の母・久枝が、故郷での散骨を遺言して病死した。麟太郎たち診療所の面々は、島根への珍道中で久枝の壮絶な過去を知り……。火傷や躁鬱病はもちろん、散骨の同行からUFOの目撃話まで。患者が持ち込む心と身体の病に真摯に向き合う、お節介医師と相棒麻世の、大人気あったか人情物語シリーズ第五巻!
目次
第一章 散骨の思い
第二章 居場所がない
第三章 運命の人
第四章 火傷の子供
第五章 UFOを見た
第六章 奇妙な恋文
第七章 何でもない一日
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
70
浅草下町のやぶさか診療所。外科の医師・真野麟太郎は部門関係なく来るもの拒まずで心と体の悩みにことん付き合う医師である。同居をしている高校生の麻世も自分の過去と照らし合わせながら迷い人をほおっておけず連れて来る。中でもUFOを見た、近づいてくると言う老人の話。信じられない話の裏にはきっと何かあると思った真野たちは老人の話を聞くことに。そこには亡き妻との悲しい過去が。これはツラい話だった。そして、美少女麻世は喫茶店のママから大金を積まれスカウトの話に。どうする麻世。潤一の空気が読めないのもどうにかしないと…。2025/12/07
coldsurgeon
8
人情味あふれた真野麟太郎先生が、下町の開業医らしく、診療所を訪れる患者の悩みをきき、お節介、世話焼きをする。投薬治療はするみたいだが、心理士のように人の悩みに耳を傾け、寄り添い、人生の歩みを手助けす。彼の周りの人々のキャラクターもよく、ほろりとする人情噺が続いて、ほっこりとする。2025/11/24
Nobuko
6
シリーズ第五弾 2025/10/22
うえしん
3
やっぱりこのシリーズはいい。登場人物すべてが魅力的。私のお気に入りは夏希。全力で麻世を手に入れようと奔走する一途な姿がいい。今回の副題「モナリザの微笑」…多くのモナリザが登場していて、心が温かくなる。それにしても、潤一の想いは成就しそうもないな、こりゃ。2025/12/13
めめぞう
0
★★★☆☆2025/12/21




