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内容説明
フジテレビ問題の検証を行った「第三者委員会調査報告書」はすべての企業に向けて「人権尊重に基づく経営」を訴えるものでした。『嫌われる勇気』の著者であり日本を代表するビジネス書ライターである古賀史健氏が、その報告書を独自の観点で振り返り、全ての日本人への警鐘としてまとめる〈新・社会派ビジネス書〉です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
168
人は誰も成功体験に安住したがる。まして大企業の経営者にはプライドの根源であり、自分がうまくやれたのだから今後も当然と思ってしまう。特に空気を読んだり忖度する技術に長けた者ほど出世する日本型組織では、同質的で高凝集性の幹部集団が形成されやすい。そんな男たちが集まったフジテレビ経営陣が中居正広問題に直面すると、今まで通りで大丈夫と軽視して大失敗を招いた。異論や批判を排除し気持ちよいグループを形成した結果、人権が重視される時代や考え方の変化に対応できなかったのだ。そんな閉鎖的な思考は許されないと思い知らされる。2026/03/19
ehirano1
119
これは「集団」の内在的論理について書かれた本だと思いました。「集団」から逃れられない人類は、「集団」とうまく付き合っていくしかないです。うまく付き合うためには、「集団」の中でどう振舞うかよりも、どのような関係性を保つかの方が重要かなぁ、と思いました。2026/01/09
olive
43
フジテレビ第三者委員会報告書を丹念に読み込み、いわゆる“フジテレビ問題”がなぜ起きたのかを、組織の構造から読み解いていく一冊。減るもんじゃないだろ。そう言われて、笑って受け流したことがある。でも減るんだよ。私の自尊心が!本を読んで気づいた。大きな社会問題も、遠い組織の話も、実は日常の小さな「違和感」と同じ構造でできている。 知らないこと。考えないこと。空気に合わせること。その積み重ねが、誰かを傷つける。そして私も、その空気の一部だった。「尊重」って、きれいごとじゃない。それは、自分の尊厳を守ることでもある2026/02/21
山口透析鉄
25
題材こそフジTVのどうしようもない不祥事、組織対応がまともにできなかったフジサンケイの中核の話ではありますが、率直にいってニッポン会社ムラのフツーにダメな企業(坂本光司氏は褒めないし、佐高信氏に批判される方)の典型例に過ぎて、まぁこんなんじゃそりゃ自称経済大国もハリボテで終わるよ、そういう本でした。 ビジネス書を多く書かれてきた著者が多少、泥縄でも調べる事項をきちんと調べて報告書を紐解いて分かりやすく解説しています。私はかなり速く一気読みしてしまいました。 セクハラが人権問題で人間の尊厳に関わる(コメ欄)2026/06/21
ta_chanko
25
心理的安全性と、同調圧力の強い集団凝集性は一見似ているようで、全く正反対の性質のものである。日本のさまざまな組織に多く見られるのは、残念ながら後者。内輪のノリ、異質な者の排除、集団内のいじめ・パワハラ、組織的不正など、大きな問題が発覚してから集団の異常性が露呈することも多い。多くの組織が昭和的な価値観から進歩できていないのは、「同調圧力の強い壮年男性」が組織の意思決定権を握っているから。人権意識が弱いことも日本の組織の大きな弱点。一人ひとりの人権=存在や、それにもとづく多様性を大切にしていかなければ。2026/04/15




