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内容説明
フジテレビ問題の検証を行った「第三者委員会調査報告書」はすべての企業に向けて「人権尊重に基づく経営」を訴えるものでした。『嫌われる勇気』の著者であり日本を代表するビジネス書ライターである古賀史健氏が、その報告書を独自の観点で振り返り、全ての日本人への警鐘としてまとめる〈新・社会派ビジネス書〉です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
うちこ
6
優秀な人には華と勢いがあるけれど、これからは有能な人が優秀な人に押しつぶされず、そのまま有能な人材として仕事ができるように。 その理想のために、会社組織の改善のために出版された本として希望がある内容でした。 せめて会社の中では、存在としてみんなが等しく「私」で在れるほうがいい。 そう思っている年長男性も決して少なくないのだけど、「オレたち」から仕事(売上→利益→給料)をもらっている気持ちがあると、その感情に蓋をしてしまうのでしょう。 この本で着目している「同質性」の問題自体は、女性集団でも起こります。2025/12/03
さらさら
3
「集団浅慮」正直本書を読んで初めて知った言葉でした。なぜ優秀な個人は集団になると無能になるのか。フジテレビ問題の第三者委員会調査報告書が明らかにした事実はテレビ業界に限らず日本社会の至る所で起こる可能性のある問題でした。この調査報告書が「ビジネスと人権」という観点で書かれたことには大変な意義があり、なぜこの件が性暴力認定されたのかという事についてもかなり腑に落ちる説明がされています。大事なのは「尊重」、そして「知ろうとすること」そんなの言われなくても知ってるよと思わず、一旦みんな読んでみてほしい本です。2025/11/24
dubian
2
他者に対する尊重は大事。数も大事。でも、本当は、そこから先の、対話や理解がゴールであって欲しいと思う。理解が永遠に到達できないゴールだとしても。2025/12/07
亀山正喜
1
今まさに法人の凝集性を高めたいと思っていたところ。カウンターのような本。人権意識→人権知識。そして「尊重」。フジテレビの調査報告書も読んでみよう。2025/12/17
いちご部長
1
フジテレビ問題を掘り下げて、集団浅慮という課題を浮き彫りにしていく。自分が女性であり、多少なりともセクハラや笑ってやり過ごすこと、あきらめることを経験してるがゆえに、この前半の考察には、全面同意である。フジテレビ論からの人権問題へのパスがうまく、同じ視点で考えを深めることができる。「人権とはつまり『尊重される権利』ではないか」という筆者の論には感じ入った。自分自身が何かしらのハラスメントをしていないかの基準にもなる得る見方である。誰もが人権を尊重できる世の中を強く望む。2025/12/05




