内容説明
遠い地で、見知らぬ男と海に消えた恋人――
●一穂ミチ3年ぶりとなる待望の長編
『光のとこにいてね』(島清恋愛文学賞受賞)、
『ツミデミック』(直木賞受賞)、
『恋とか愛とかやさしさなら』(本屋大賞ノミネート)と、
次々と話題作を発表する一穂ミチさん。
3年ぶりの長編となる今作は、
一穂さんが「いつか書きたかった」という、
「不在」と「喪失」の物語となりました。
互いに秘密を抱えながら暮らす
男女に訪れた突然の別れ――。
喪失を通して愛を問う、大人の恋愛小説です。
〔あらすじ〕
タクシー運転手の青吾が仕事を終えて家に帰ると、帰宅しているはずの恋人・多実がいない。
翌日以降も戻る気配がなく焦りを募らせる青吾のもとに、
<多実が見知らぬ男性と五島列島の遠鹿島で海難事故に遭い、
行方不明になった>というしらせが届く。
謎の多い事故の真実を求めて、
男の妻だという沙都子と遠鹿島へ向かう青吾。
多実の人生のかけらを拾い集める旅は、
青吾自身の過去をも照らしながら、
思いも寄らぬ場所へとふたりを導く――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
287
一穂 ミチは、新作中心に読んでいる作家です。 本書は、著者3年ぶりの長編、「不在」&「喪失」の物語、予想外の展開で楽しめましたが、感動は少なめでした。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639204292025/12/07
hiace9000
177
長い間一緒に暮らしてきた恋人・多実が、旅先で見知らぬ男と2人、長崎の島で海難事故で行方不明に。生存は絶望的。不倫?裏切り?混乱と苦しみにもがく青吾の元へ、恋人と行方不明になった男の妻・沙都子が訪ねてくる。二人の痕跡を辿り真相に迫るため、青吾は沙都子と御鹿島に足を運ぶ。愛する人の突然の喪失と謎を突き付けられる遺された二人。その混乱・絶望と寄る辺ない憤りを、一穂筆は精緻で多様な外的描写を媒介としながら、内面を炙り出し人物を造形していく。ミステリー要素以上に、終幕まで感情の波渦巻く切なさに胸拉ぐ恋愛小説である。2026/01/09
美紀ちゃん
167
一緒に暮らしている多実が帰ってこない。五島列島に多実も小学生の頃住んでいた。出口沙都子さんは行動力があり誠実でまっすぐでありがたい。納得できるまで探す。くたくたになるまでそれは気分の良い夜明けみたいなもの。暗い秘密は意識して思い出さずともただ抱えているだけで心をすり減らす。最後に真相がわかって本当に良かった。犯人はよく話してくれたと思う。本当だったらそんなこと墓場まで持って行きたいはず。青吾がお母さんと会えて話ができたところまで書いて欲しかった。最後はみんな正直に話してくれて謎が明かされスッキリはした。2026/01/19
まちゃ
147
喪失の切なさ、ともに過ごした時間の真実を問う、優しい物語でした。良かったです。五島列島・遠鹿島の海難事故で行方不明となった中園多実と出口波留彦。残された二人のパートナー、川西青吾と出口沙都子が、遠鹿島で二人の過去と海難事故の真相に向き合う。川西青吾をサポートする出口沙都子のバイタリティーに感心させられました。2026/01/31
RRR
131
ミステリーであり、再生人間ドラマであります。愛する妻が行方不明、もしや不倫かと思いきや、複雑な人間模様が読みどころかな。よっぽど、旦那は妻を愛していることが伝わり、心穏やかではありません。この旦那も複雑な家庭環境だと言うことが分かります。締めの文章が深く余韻を味わいました。2025/12/13
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