内容説明
全盲の依頼人
聞こえない証人
失語症の少女
前代未聞の裁判で超絶どんでん返しがドカン!
『同姓同名』『逆転正義』驚天動地のトリックを連発する著者の衝撃ミステリー!
後天的な障害を抱える人々の支援をするNPO『天使の箱庭』の施設長が殺された。殺人の容疑者は全盲の入所者・美波優月。だが美波は、深夜に施設長に呼び出されて襲われたが殺してはいない、と主張している。弁護依頼を受けた刑事弁護人の竜ヶ崎恭介は絶対不利な状況のなか、真相解明のために奔走する。検察側証人は耳が聞こえず、弁護側からは喋れない少女が出廷。竜ヶ崎は無罪判決を勝ち取れるのか。法廷に待ち受ける奇跡の結末は!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けいぴ
69
後天的に障がいを抱えてしまった人々の訓練施設「天使の庭」で施設長が殺され、全盲の女性が被疑者となる。被疑者の妹から依頼を受けた竜ヶ崎弁護士と馬渕検察官との法廷でのやり取りは読み応えがあった。障がいを抱える人たちに罪をきせようとしたり、自分に都合の良い証言をさせるために利用する最低な行為に憤りを感じた。馬渕検察官が正義の人でよかったな。2025/12/18
hirokun
61
★4 今回の下村作品は、障碍者支援施設を舞台にした殺人事件の法廷推理小説とでも言うもの。裁判員裁判における法廷戦術についても詳細に描かれており、私自身の興味のある部分で非常に面白く読ませてもらった。推理小説としても充分に面白く、ストーリー展開に引きずられ一気読み。以前の職業裁判官による刑事裁判と現在の裁判員裁判の違いについても、メリット・デメリットはあると思うが分かり易く解説されており、理解が深まった。2025/12/10
オーウェン
60
リハビリ施設で滞在している盲目の美波優月が起こした殺人。 だが優月は否認しており、弁護士の竜ヶ崎は裁判で弁護に臨む。 証人は障害を持っており、それを生かした裁判戦術のやり取りが見どころ。 もちろん別に犯人がいるのは明白だが、その裁判の過程で分かるある矛盾。 障害を持つ人間には外見からは判断がつかないという意味でのサプライズ。 検事との鍔迫り合いも楽しめた。2025/12/22
nyanco
46
後天的障害者支援団体の施設で施設長が殺される。犯人は全盲の女性。 事件現場となる視聴覚室に女性が暗闇の中移動するシーンから始まる冒頭。 リアルで引き込まれるスタートですが、ここからしっかりと仕込まれていたとは… 検察と弁護士の駆け引き、証言に隠された意外な真実が見つかっていく様子がなんともお見事。 そこまでだけでも中々やるな、だったのですが、まさかの展開に久しぶりにやられた~とどんでん返しに驚かされた一冊でした。2025/12/26
sayuri
45
法廷ものは大好物。最後まで目が離せない展開で面白かった。後天的な障害を抱える人々の支援をするNPO団体『天使の箱庭』の施設長が殺された。容疑者となったのは全盲の入所者・美波優月。全盲の彼女に犯行は可能なのか。刑事弁護人の竜ケ崎恭介と共に真相を追った。ミステリー好きな方であれば犯人の目星は早い段階で付くはず。だがこのミステリーの読み所はトリックにある。鍵となるのは舞台が障碍者支援施設である事。今まで読んだ事がない二つのトリックに脱帽。そして最後に待ち受けるどんでん返し。作者の手の平の上でまんまと転がされた。2025/12/08




