内容説明
「新しい公共」政策が始動した今こそNPOの時代。本書では、社会的企業論を展開する一方、自治体との協働事例について日英で比較調査。中間支援組織やNPOの公的資金の流れ方など、NPOセクターのサステナビリティに必要な基盤を明らかにする。契約手法にまで迫る実践書は日本初。NPO活動に取り組む市民や自治体職員必携の書。
目次
はじめに
略語表
第1章 NPOとは何か
第1節 NPO概念のあいまいさ
第2節 米国におけるNPO制度
第3節 NPOの目標と社会的機能
第4節 NPOの組織特性
第5節 組織環境の中のNPO:サード・セクターとしてのNPO
第2章 NPOと政府との協働
第1節 日本における「協働」の理念と現実:問題設定
第2節 パートナーシップを見る視点:サラモンのパートナーシップ論を中心に
第3節 パートナーシップの変容
第4節 日本における協働の現状と課題
第3章 日本におけるNPOへの資金提供─自治体の委託を中心に─
第1節 日本における公共サービスの外部化とNPO
第2節 NPOへの委託の現状
第3節 NPOに限定した委託:政策目的型随意契約の可能性
第4節 政策入札の可能性:契約を通じた社会的価値実現の可能性
第4章 地域密着型中間支援組織の機能とその課題─CS神戸を事例として─
第1節 中間支援組織をめぐって生じている様々な問い
第2節 日本における「中間支援組織」の現状と課題
第3節 CS神戸の事業内容
第4節 CS神戸の支援プロセスの基盤にあるビジネス・モデル
第5節 CS神戸の財政基盤と行政からの委託事業
第6節 まとめにかえて
第5章 「社会的企業」とは何か─2つの理論的潮流をめぐって─
第1節 ポリティカル・ワードとしての「社会的企業」
第2節 米国の社会的企業論
第3節 欧州の社会的企業論
第6章 日本における社会的企業概念の受容と研究の課題
第1節 社会的企業概念が受容された文脈
第2節 社会的企業概念の導入状況
第3節 企業サイドからのアプローチが抱える諸問題
第4節 社会的企業をめぐる理論的課題:日本の社会的企業に関する実証研究の準備作業
第7章 英国におけるパートナーシップ政策
第1節 英国のパートナーシップ政策を見る視点
第2節 パートナーシップ政策の潮流:地域再生政策を軸として
第3節 労働党政権におけるパートナーシップ政策
第4節 政府主導のパートナーシップ政策のジレンマ
第5節 日本への示唆
第8章 英国におけるサード・セクター に対する公的資金
第1節 サード・セクターの台頭と公的資金の関係:分析の視角
第2節 サービスの外部化とパートナーシップの必要性
第3節 契約文化の浸透とその影響
第4節 公的資金の種類と自治体の対応
第9章 英国における地域インフラストラクチャー組織の機能─GAVCAの事例から─
第1節 インフラストラクチャー組織と協働
第2節 英国におけるインフラストラクチャー組織の展開過程
第3節 地域インフラストラクチャー組織の傾向:NAVCA報告書から
第4節 地域インフラストラクチャー組織の機能と基盤
第5節 日本への示唆と今後の調査研究上の課題
第10章 NPOと自治体との契約の現状と課題─フルコスト・リカバリーの可能性を中心に─
第1節 未熟なNPOへの資金政策
第2節 NPOの財源と自治体との契約の現状
第3節 フルコスト・リカバリーによる積算の試行と検証
第4節 フルコスト・リカバリーの可能性と課題
第11章 協働を促進する中間支援組織─NPOセクター会議─
第1節 協働を促進する中間支援組織という視座
第2節 「協働の時代」のNPOと中間支援組織の課題
ほか



