ちくま文庫<br> 火炎人類

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ちくま文庫
火炎人類

  • ISBN:9784480440471

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内容説明

アーサー・C・クラーク、スタニスワフ・レム、J・L・ボルヘスに絶賛され、物理学者フリーマン・ダイソンなど多方面に大きな影響を与えた伝説的SF作家オラフ・ステープルドン傑作選。本邦初訳多数! カッスが山歩きの途中で拾った石を暖炉に投げ入れると、不思議な炎があがり、テレパシーで語りかけてきた。それは炎の形態をした知的生命体で、太陽系形成期に太陽から飛び出し、数十億年ものあいだ地球の石の中に閉じ込められていたのだ。火炎人類との対話を通して宇宙精神と生命の秘密に迫る表題中篇に、本邦初訳の珠玉の短篇群、『最後にして最初の人類』ラジオドラマ版他を収録した傑作選。

目次

火炎人類──ある幻想/短篇小説/種と花/救急哨所への道/現代の魔術師/手に負えない腕/樹になった男/音の世界/東は西/新世界の老人/山頂と町/ラジオドラマと講演/はるかな未来からの声/惑星間人類?/訳者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

59
ステーブルドン氏の短編集は初めて。短編集からは大きな視点と神学的理性を基調とした反戦主義が一貫しているように感じました。そして最も読みやすい。表題作は炎が異星生物であるというのが斬新。しかし、ある事実が明かされた時が彼らにとっての決別となったのは悪手だった。自由意志があると思い込んでいる人間にとってその告白は拒絶せざるを得ないのは否めないからだ。個人的にラジオドラマ版『最初にして最後の人類』が読めたのが大きな収穫でした。内容も映画に比べると理解しやすい師、構成も凝っているので実際にラジオ放送で聴きたいな!2026/01/24

ニミッツクラス

34
25年(令和7年)の税抜1400円ちくま文庫初版。文庫が1400円+税かぁ…スーパーのカツ丼3食分…。ステープルドンは「スターメイカー」や「オッド・ジョン」のような“読める”SF長編(「シリウス」は人を選ぶ)も書くけど、コンデンスされた短編も書く。本書は本邦初訳作品の多い、且つ哲学的スタンスの手強い選集となる…少なくともSF入門の書に非ず。「現代の…」は歪んだ異能物、「手に負えない腕」は勝手な振る舞いをする右手の話。「惑星間人類?」は作中作ならぬ作中論文かと思っていたが、ホントの講演文だった。★★★★☆☆2026/03/23

本の蟲

16
アシモフ、ハインライン、アーサーCクラークたちSF大御所より、さらに一世代前のSF作家にして哲学者の短編集。何十億年もの寿命と、人類とはかけ離れた精神性を持つ炎の形をした知的生命体との邂逅(表題作)や、人類の20億年に渡る未来を描いた代表作『最後にして最初の人類』のラジオドラマ版、英国惑星間協会での講演内容『惑星間人類?』等々。人類の精神的進化、神霊的存在への言及等「幼年期の終わり」をはじめ多数のSF作品への影響がわかる。ただ正直職業柄か思想書めいた語りは、かなり難解で読みづらい2025/11/14

スプリント

8
なかなか難解。 表題作でだいぶ苦戦した。2026/02/08

jam

2
難解で観念的だが、何とも言えない味わいがある。火が生命体になるというのは、ありそうでなかったアイディアでは。文明批判が根底にあるのかな。2025/11/20

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