内容説明
アフリカで最も急速に教育が普及する国、ケニア。中等教育が大衆化(純就学率51%)するケニアの農村地域を事例に、教育拡充期に格差が生まれる過程を、各学校と生徒の動態を経年的に捉える長期フィールドワークに基づいたミクロな質的分析から明らかする。
目次
はしがき
序章 本研究が取り組む課題
1.はじめに
2.ケニアにおける学校教育の拡充と格差の問題
3.開発目標の変遷にみる中等教育の重視と公正の強調
4.中等教育の制度的課題
5.本書の構成
第1章 研究背景
1.分析の視点――平等と公正
2.問題の所在
3.ケニアの中等教育
4.ケニアの教育における格差と公正
第2章 調査の概要と対象
1.期間と時期
2.対象地域の特徴
3.調査の方法
4.調査の対象
5.学校文化のエスノグラフィー
第3章 学校の設立――地域の関与の変容
1.地域住民による学校設立運動――1960~1970年代
2.現地調査の概要と対象
3.設立過程における地域との関係
4.中等学校と地域の関わりの変容
5.まとめにかえて
第4章 学校の運営――学校間に序列が生じる構造
1.学校序列とコミュニティ
2.現地調査の概要と対象
3.分析対象校の比較
4.学校序列をもたらす背景
5.学校序列の生成と学校運営におけるコミュニティ
6.まとめにかえて
第5章 生徒の就学継続――質的改善がもたらす影響
1.不平等な教育の質の受容
2.現地調査の概要と対象
3.公立校の運営と生徒への影響
4.自由競争下における学校の質的改善をめぐる相克
5.まとめにかえて
終章 教育の「再有償化」
1.各章の整理
2.ケニアにおける教育格差の生成
3.教育の「再有償化」――諸外国の事例を踏まえて
4.本研究の制約と今後の課題
5.おわりに
引用文献
あとがき
索引



