筑摩選書<br> ことばの道草 ――言語学者の回想と探求

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筑摩選書
ことばの道草 ――言語学者の回想と探求

  • 著者名:田中克彦【著】
  • 価格 ¥1,925(本体¥1,750)
  • 筑摩書房(2025/12発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480018380

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内容説明

日本における社会言語学の泰斗が来し方を振り返り、人生と研究に思いをめぐらせるエッセイ集。幼い日の思い出から語り起こし、言語学を志すに至った経緯、なぜソ連研究やモンゴル研究、さらにはクレオール研究までを志すようになったのか、そのいきさつを綴る。数多くの道草をやり過ごして先を急いできた言語学者が、こころに残るそれらを思い起こし書きとめた断章のつらなりから、領域を横断する知の世界が見えてくる。 【目次】まえがき──この本を書くわけ/I 幼き日々の残照/II モンゴル研究からシベリアへ/III ドイツからフィンランドへ/IV 道草の数かず/V クレオール語研究の初しごと/VI 抵抗する言語──ウクライナ問題と言語学/VII ノモンハンのたたかい──モンゴルの存立/あとがき

目次

まえがき──この本を書くわけ/I 幼き日々の残照/イナゴとバッタ/桑の葉ものがたり/あめつちのうた/コメを食べるとアタマが悪くなるか/II モンゴル研究からシベリアへ/一九五〇年代という時期/税務署のアルバイトと東京外語の日々/最初のモンゴル旅行の思い出/最初のブリヤート/モンゴル語の正書法/「独立国」トゥバとの出会い/III ドイツからフィンランドへ/ぼくの二回目のドイツ留学/ドイツの冬/ケルンのピエモン書店/IV 道草の数かず/ゲオルク・フォン・デア・ガーベレンツと荻生徂徠/シューハルトと亀井先生の「学学」/「日銀の弟」氏/韃靼とタタールのものがたり/いわゆるタタールのくびき/日本のタタール人/タタール・ステーキの問題──サナダムシ/ぼくの読書のはじまり/スターリンとマル/千野栄一と亀井孝/谷垣実のメンタ/シュンちゃんといういたずらっ子の話/ナチンと馬たち/二人のスパイ/シャマニズムとカミツレソウ/トロッキーとドン・ファン/アイクラかアイネックか/V クレオール語研究の初しごと/ある出版人とぼくのクレオール語研究/池田恒雄最後のしごと──小泉八雲の全訳刊行/ドイツ人はみなオシ( )か? かれらの話すことばはオシ語( 語)なのか?/VI 抵抗する言語──ウクライナ問題と言語学/言語から国際状況を考える/メイエ『新生ヨーロッパの諸言語』/ことばの数は増え続ける/ウクライナ語はロシア語の方言か?/アウスバウ──方言からの独立へ/独立を求めてたたかう方言/「文明」から排除される「民族」/文明主義からの脱出とソシュール/文化領域の巨大な変化の中で/文明語と文化語/VII ノモンハンのたたかい──モンゴルの存立/ノモンハン戦争八十五周年に寄せて──歴史にささったトゲ/遊牧民と家畜の運命 黄砂と花粉症──あるいは遊牧有害論/あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ドラマチックガス

15
伝説的言語学者のエッセー。90歳を前に書き出したとのことでまず「そんなにご高齢だったの!?」と驚く。自伝と日本の言語学史が重なり面白ためになる。「本をたくさん読んでるな」「一つの言語を簡単にものにするな」ということに再度驚く。思想的に合わない部分、さすがに「古い」と思う部分はあるものの、とても刺激的な読書だった。奥様は結局どうなったのだろう。妻ではなく「子どもの母親」と書いているので、やはり離婚されたのだろうか。その他気になる部分も多数。まだまだお元気そうなので第2第3の道草を楽しみに待ちます。2026/02/04

お抹茶

3
80歳を超す言語学者が著者。人生を振り返る随筆部分は何を読まされているんだという気になる。「人間はやはりなるべく長く生きて、自分の道草の食べ残しを説明した方がいいと思う」という表現だけが印象に残った。デュルケム社会学の影響で生まれたソシュールの言語学は,言語の枠を破って,文化の諸現象を文明の流れの外に置いて,それ自体の独自の価値を持つ単位として観察する構造主義の大きなうねりになった。2026/02/05

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