ちくま新書<br> いまどうするか日本経済

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ちくま新書
いまどうするか日本経済

  • 著者名:脇田成【著】
  • 価格 ¥1,122(本体¥1,020)
  • 筑摩書房(2025/12発売)
  • 2026年も読書三昧!Kinoppy電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~1/12)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480077219

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内容説明

「生産性が上がらないから賃金は上げられない」「少子化対策は無駄で、一人当たりの生産性があがれば良い」実状を黙殺し、都合の良い政策を乱発した結果、日本の三十年間が失われてしまった。不景気に怯えた企業は、溜め込んだ資本を海外投資したものの、その利益は、外国人の株式取得を通じて海外流出し続けている。なぜその利益が家計に還元されてこなかったのか。一九九七年の金融危機以降、間違い続けてきた日本の経済政策を分析し、今こそ押すべきリセットボタンを提示する。

目次

はじめに/第1章 自分から植民地になった日本──1997年、転落の始まり/1 日本経済に何が起こったのか/2 経済データのレレレ構造/3 資金の行方──世界一の公的債務・対外純資産国/4 成長期のメインバンク好循環/5 今さら言えない──統計と理論の落とし穴/6 第1の失政は企業貯蓄増大を傍観したこと/第2章 バブル崩壊のツケはすべて家計に──2001年、小泉構造改革の熱狂/1 バブル崩壊から小泉構造改革へ/2 財政再建か上げ潮路線か? 成長率金利論争/3 自国通貨があれば政府支出は無限大に可能なのか/4 賃金抑制のトヨタショック/5 今さら言えない──成り立たない国際競争力低下論/6 今さら言えない──需要低下が生産性を下げた/7 第2の失政は家計消費そっちのけの構造改革/第3章 再度の流動性危機から異次元緩和へ──2008年のリーマン危機/1 金融危機はどう起こるか/2 巨大危機のあとの「借金返済」的余震/3 リフレ派はなぜ盛んになったのか/4 今さら言えない──商品券で理解する金融政策/5 第3の失政はものつくり国家への固執/第4章 ものつくり大国復活せず──2012年のアベノミクス、その失敗と「転進」/1 2012年のアベ復活と経済政策リベンジ/2 輸出促進隠密作戦の失敗/3 海外直接投資立国への「転進」/4 法人減税消費増税の隠密作戦/5 今さら言えない──品質調整停止による物価上昇/6 第4の失政は2倍2倍の異次元緩和開始/第5章 バズーカは国内に向けられた──2022年のインフレ再来/1 ウクライナ侵攻と予期せざるインフレ勃発/2 今さら言えない──賃金と物価に「好」循環はない/3 今さら言えない──金融政策モデルは日本経済の実情に合わない/4 第5の失政は輸入インフレを「好」循環と強弁したこと/第6章 新技術がもたらす格差拡大から貧困へ──迫り来る危機(1)/1 ネットがもたらした消費生活の変容/2 技術と組織の変容──アルゴリズムとスキャンダルの進化/3 職場の変容──仕事はなくなり、賃金は下がるのか/4 分断の構造──技術変容と格差拡大/5 政治行動の動揺──分断から独裁へ/6 第6の失政は技術変容軽視/第7章 世代間闘争必至の人口減少状況と社会保障──迫り来る危機(2)/1 今さら言えない──凄まじい出生数減少から世代間対立へ/2 財政はいいのか悪いのか──財政戒厳令の構造/3 家計貯蓄──恫喝より安心を/4 政府資産──なし崩しにするのではなく活用を/5 第7の失政は人口減少を傍観したこと/第8章 停滞と翼賛生成の組織論/1 長期停滞の基本的見方/2 一人綱引き経済政策/3 幻想は満たせない/参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

chiro

5
現在の日本経済の状況を様々なデータをもとに詳にしかつその問題点を指摘している著作。ここに記されていることを見ると政治家にしても官僚にしても国民に目を向けるのではなく個人としてのパフォーマンスに拘泥している者達が跋扈しており大局観を有する者の不在を痛切に感じる。今またその権化ともいえる高市氏が総理に就き、国民が大きな支持をしている現実を見ると沈みかかった船が浮上する気配は微塵も感じられない。2025/12/22

小鳥遊 和

4
本サイト左の「書店で詳細を見る」のamazonをクリックし、amazonで「続きを読む」をクリックして本書7章までの見出しと各章末に置かれた7つの失政リストを見ていただきたい。本書が前著『日本経済の故障箇所』と同じ機軸でさらに網羅的に過去30年と今後の経済の見通し、改善策を論じているのが分かるだろう。改善策は憂うつで力なく、著者不人気の理由だろうが、2025年までのデータが示された資料集として本書は有用だ。「構造改革派」や「リフレ派」に嫌味を言うマクロ経済学者的語りに興味がない方は第8章をまず読むとよい。2025/12/17

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