弔いのひ

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弔いのひ

  • 著者名:間宮改衣【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 新潮社(2025/12発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103566113

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内容説明

ゲームシナリオの仕事が行き詰まり、逃げ場を求めるように応募した小説でデビューしたわたし。その反動で鬱になり苦しむ中で思い出したのは、子供の頃のこと。両親は折り合いが悪く、父は病と闘っていた。その中で生き延びるためにわたしは書き始めたのだった。自身の「夜明け」のため半生を正面から描き切った渾身の跳躍作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

86
読んでいて自分に正直でいることの迷いというか揺らぎが胸に突き刺さってくるような小説だった。題名の"弔い"は亡くなった父親に向けてだけではなく、むしろそれまでの自分に対してもあったように思う。両親と距離をとって生活していた語り手は、小説の題材に行き詰まって父親について書くと担当者に伝える。病気に苦しむ父親を避けた幼少時。再発した父親に社会性という隠れ蓑を被って対応した少し前の自分。かつての自分の声、父親の声が迫る。今度は避けない。生業として書く。落とし前を付けるために。生きているみっともなさはかわいいのだ。2026/02/15

よっち

25
ゲームシナリオの仕事が行き詰まり、応募した小説でデビューした織香が、その反動で鬱になり苦しむ中で子供の頃のこと思い出していく私小説。両親の不和、父の病と死、ジェンダー差別による大学進学の反対、コロナ禍での介護放棄、離散した家族の傷を振り返っていくストーリーで、織香の中の検閲官が筆を折ろうとする中、それでも書き続ける覚悟や、母親への憎悪、親の後悔の告白が痛みを伴う精密さで描かれる一方で、会話を通じた成長も感じられて、家族の複雑な関係や役割、コロナ禍に正面から向き合った痛みの中にも救いが感じられる物語でした。2026/01/27

信兵衛

21
家族関係に潜む難しい領域にあえて踏み込み、暴きたてるかのような本ストーリーに、凄みを感じます。 決して分かり易くはなく、感動を覚えるような作品でもありませんが、家族関係の真に踏み込もうとした挑戦的な作品として、評価したい。2026/01/23

MINA

20
作者の2作目を書店で発見し、その場で購入。1作目『ここはすべての夜明けまえ』が、めちゃくちゃ好きだったし雑誌『GOAT』での短編も良かったので。前作同様、乾いて突き放したようでありつつも、常に絶望が漂ってるような文章が何だか心地よく思えた。私もなんとかあそこまでの領域ではないけど、主人公や父みたく…心はそれなりに弱い方だから自分事に寄せて没入していた。終盤で明かされる父親の数奇でしんどくて不憫な人生を、少し労ってあげたくなった。心がとことん弱く身体も病に侵され、静かに死んでいった父のことを弔う物語だった。2026/01/05

さく

11
読んだの3日前なのに…感想書こうとしたら、もう内容が思い出せない…こんなことある?🥲2026/02/08

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