外国人急増、日本はどうなる?

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外国人急増、日本はどうなる?

  • 著者名:海老原嗣生
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • PHP研究所(2025/11発売)
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  • ISBN:9784569860237

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内容説明

日本社会において長らくタブーとされてきた「外国人問題」が、2025年参議院選を機に突如として主要な政治テーマとなった。背景には、クルド人による事件や不法滞在者の存在がクローズアップされたことがあるが、議論の多くは全体のわずか2%に過ぎない「不法在留外国人」に集中している。しかし、残り98%の正規在留外国人の存在こそ、今後の日本社会にとって本質的な論点であると著者は指摘する。日本は深刻な人口減少と労働力不足に直面している。2030年代後半には、年間約100万人規模で労働人口が減り続けるといわれる中で、外国人の受け入れは避けて通れぬ国家的課題である。外国人労働が賃金低下や治安悪化を招くという通念についても、著者はデータをもとに再検証を試みており、感情論ではなく事実に基づいた議論を呼びかけている。また、難民認定制度の運用の歪みや、就労目的の偽装申請問題にも触れ、リベラルな性善説にも冷静な視点を持ち込む。一方で、在留外国人との共生を拒み続ければ、将来日本が危機に陥った際、支援を申し出てくれる国が現れないかもしれないという、地政学的リスクにも警鐘を鳴らす。本書の後半では、日本で学び働いた外国人が帰国後に“親日派”として各国に影響力を持つ可能性を取り上げ、その存在を活用した外交・安全保障戦略を提案する。さらに、日本語を世界に広める構想をも含み、外国人政策を「守り」から「攻め」へと転換すべきであると論じている。本書は、外国人問題に関する論点を幅広く網羅しつつ、冷静かつ実証的に考察した実用的な一冊である。極端な排外主義でも、性急な受け入れ論でもない、中庸かつ未来志向の政策ビジョンがここにある。感情ではなく、理性と戦略で外国人問題に向き合うべき時が来ている――その現実を突きつける書である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mana

101
Audible。人手不足が深刻な今の日本、労働力のためには外国人を入れることも致し方ないが、治安悪化の懸念がある。懸念点に対して、数字が多用されており、説得力はある。積極的に外国人を使った政策を行うことで、世界トップクラスの国になれる? 星6/102026/06/17

よっち

27
25年の参議院選を機に突如として主要な論点となった外国人問題に関する論点を幅広く網羅しつつ、データをもとに再検証を試みる1冊。議論の多くは全体の2%に過ぎない不法在留外国人に集中していて、残り98%の正規在留外国人はほとんど議論されていない点を指摘。不法在留外国人の状況や状況の変化を解説し、人口が減る中で労働人口を増やすのは限界に来ていること、難民認定制度の運用の歪みや就労目的の偽装申請問題にも触れながら、消費やインフラの下支えという観点からも冷静で現実的な議論が必要になってきているのを感じる内容でした。2025/12/12

rigmarole

16
印象度B+。在留外国人の実態を、様々なデータを基に詳細に亘って、恐らくかなり正確に記述しています。やはり排外主義者は個別的な問題を一般化していると言わざるを得ません。著者の現状認識や提案は多分に理想論・楽観論だと思われますが、基本的には賛成です。この件は、制度が追いついていないところに問題があるのであって、制度の整備とともに、問題は徐々に解消ないし軽減していくでしょう。外国人あるいは特定の国の人々を一緒くたにして一律に嫌悪するのではなく、ちゃんとしたルールの下で共生し、ウィンウィンの道を目指しましょう。2025/12/26

jackbdc

11
著者はカウンター的ポジションからデータを用いて合理的な説明をするのが上手。私自身、身の回りで外国人増加の気配を感じているものの仕事面では3K職場等を担ってくれる事に感謝こそあれ、外国人と競合する可能性は低いし、治安面の懸念もゼロではないが、今のところ周辺含めて実害を受けた経験はなく警戒心は概ね薄い。公共交通機関や観光地の混在に不満があるくらいか。一方で中長期的には欧米先進国のような状況を負いかねないという漠然とした不安感がある。今私に出来る事としては今後も状況をウォッチし続けることくらいだと思うけれど。2026/04/27

紫の煙

8
データに基づき、説得力のある内容。労働力不足への対処として、当然の回答だと思う。在留外国人の数をコントロールできる工夫が大切。観光客の問題と、就労者の問題とは別もの。島国として存続してきた日本と、NETでつながった世界の中の日本も別もの。問題をきり分けて、頭をリセットして考えて欲しい。2026/05/15

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