内容説明
一人の少年、一つの家族、二つの十字星、そして無限の愛。
旭川で生活を送る佐竹家。昭和気質な父竜司、高校時代から彼を支える母詠美、絶賛反抗期の亜沙美、サッカー少年の竜星の4人が日々仲良く暮らしている。竜星のサッカーの試合を観戦していると、ラフプレイを受けた竜星が背中の痛みを訴えて動けなくなった。最初はただの怪我に違いない、とたかを括っていたのだがーー宣告されたのは余命半年というあまりにも残酷な現実だった。小学生の竜星に事実を告げるか、否か。悩み、惑い、泣き、魂の痛み(スピリチュアルペイン)に寄り添った家族の軌跡。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみねこ
67
サッカーの試合中にラフプレーを受けた小5の竜星が背中の痛みを訴え動けなくなった。怪我だと思って病院で診察を受けると思わぬ事実を告げられる。昭和気質の父・竜司、高校時代から彼を支える母・詠美と反抗期真っ只中の姉・亜沙美は、余命半年と言う過酷な現実に打ちのめされる。小学生の竜星に事実を告げるか否か。重たい宣告が家族の日常を変え、家族が選んだ答えは?これは人前で読んではダメな本。涙でボロボロでした。2025/12/22
nyanco
24
あ~、お正月に読む本じゃなかった。じゃあ、いつ読むのなんですが 子供の難病、別れの物語は辛い。 サッカーが巧く、素直で良い子の10歳の流星が小児がんを患い、余命半年の宣告。いつもは子供が出てくる本は親目線で読んでしまうことが多いのですが、それが辛かったのか、今回は姉・亜沙美が気になりました。 反抗期の亜沙美は、出来る弟を愛する親からは自分は愛されていない余計ものと感じていた。弟の代わりに自分が死ねば親もみんなも嬉しいだろうと感じていた彼女が流星の一番近くで闘う姉になっていく様子がとても良かったです。→続2026/01/10
まる子
24
旭川に住む佐竹家の家族4人(姉13歳、弟10歳)の決断と未来へ繋がれた想いー。サッカー少年の流星10歳の背中の痛みは治る可能性が極めて低い病だった。余命を10歳の子が受け止めるには重い。それでも悩みながら家族は一歩一歩その日へ向かうしかない。それが佐竹家が悩み抜いて下した決断だから。そこにどんな「意味」があり、正しいかは誰にもわからない。けれど生きていた事、その想いをだれかの未来へ繋げる事を知った。自分の「死」を未来へ託す少年の強さに心打たれる物語だった。ただ「つくられた物語」感は残った。2026/01/06
雪丸 風人
20
今年最も魂を揺さぶられた本。11歳の身体を蝕む病魔が幸せな家族のありようを激変させます。主人公はありふれた4人家族の面々。少年に降ってわいたまさかに揺れるそれぞれの葛藤が、容赦ないインパクトで胸に迫ってきました。ぶつかり合う主張が生み出す修羅場の激しさも桁違いですね。どちらにも正しさがあるから、読むほうも揺れまくるんです。これはただのかわいそうな話とは違います。少年が伝えたかった想い、何にも勝るメッセージ、ぜひ作品に手を触れて、そこに込められた祈りを全身で受け止めてください。(対象年齢は14歳以上かな?)2025/12/13
きあら
16
10歳の竜星が、ユーイング肉腫と診断されてからの家族の向き合い。父親のキャラが合わなくストーリーも普通だけど、大切なものを教えられた気がする。2025/12/21




