内容説明
一人の少年、一つの家族、二つの十字星、そして無限の愛。
旭川で生活を送る佐竹家。昭和気質な父竜司、高校時代から彼を支える母詠美、絶賛反抗期の亜沙美、サッカー少年の竜星の4人が日々仲良く暮らしている。竜星のサッカーの試合を観戦していると、ラフプレイを受けた竜星が背中の痛みを訴えて動けなくなった。最初はただの怪我に違いない、とたかを括っていたのだがーー宣告されたのは余命半年というあまりにも残酷な現実だった。小学生の竜星に事実を告げるか、否か。悩み、惑い、泣き、魂の痛み(スピリチュアルペイン)に寄り添った家族の軌跡。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみねこ
65
サッカーの試合中にラフプレーを受けた小5の竜星が背中の痛みを訴え動けなくなった。怪我だと思って病院で診察を受けると思わぬ事実を告げられる。昭和気質の父・竜司、高校時代から彼を支える母・詠美と反抗期真っ只中の姉・亜沙美は、余命半年と言う過酷な現実に打ちのめされる。小学生の竜星に事実を告げるか否か。重たい宣告が家族の日常を変え、家族が選んだ答えは?これは人前で読んではダメな本。涙でボロボロでした。2025/12/22
雪丸 風人
20
今年最も魂を揺さぶられた本。11歳の身体を蝕む病魔が幸せな家族のありようを激変させます。主人公はありふれた4人家族の面々。少年に降ってわいたまさかに揺れるそれぞれの葛藤が、容赦ないインパクトで胸に迫ってきました。ぶつかり合う主張が生み出す修羅場の激しさも桁違いですね。どちらにも正しさがあるから、読むほうも揺れまくるんです。これはただのかわいそうな話とは違います。少年が伝えたかった想い、何にも勝るメッセージ、ぜひ作品に手を触れて、そこに込められた祈りを全身で受け止めてください。(対象年齢は14歳以上かな?)2025/12/13
きあら
16
10歳の竜星が、ユーイング肉腫と診断されてからの家族の向き合い。父親のキャラが合わなくストーリーも普通だけど、大切なものを教えられた気がする。2025/12/21
ユウハル
14
家族の絆に涙が止まらない。 読んでいて何度も親として子どもとの向き合い方を考えた。一つじゃない答えを選択する難しさ。今どこかでこの問題に向き合っている家族がいると思うとなんとも言えない気持ちになる。 生きる意味ってなんだろう。生きる意味を見出すために何者かになろうともがいていた私に新しい答えをくれた物語です。2025/11/20
よし
3
まだ小学生の竜星ががんと診断されてから、佐竹家の家族や親戚、身近な人々が竜星にどう向き合い、寄り添ってゆくか、生とは、死とは何かを考えさせられる話でした。答えのない問いはいつも堂々巡りで、誰も正解を教えてくれない。佐竹家も悩み、苦しんで自分たちの選んだ道を正解にしようとする。死んでも、誰かの大切な部分を支える何かになれたなら良かったと、自分も思えるような人になれたらと思いました。病に苦しむすべての人、特に子どもたちが、少しでも苦しまずに穏やかにいられるようにと思いました。#NetGalleyJP2025/12/19
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