ロッコク・キッチン

個数:1
紙書籍版価格
¥2,090
  • 電子書籍
  • Reader

ロッコク・キッチン

  • 著者名:川内有緒【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 講談社(2025/11発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065409541

ファイル: /

内容説明

2025年度(第35回)
Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作

みんな、なに食べて、どう生きてるんだろ?
福島第一原発事故から14年、国道六号線(ロッコク)を旅して綴った
温かくておいしい記憶

再生と希望に出会うノンフィクションエッセイ

「福島第一原発事故後を描くのにこんな方法があるのかと驚き、
最後まで見届けなければと思った。(中略)
川内さんが聞き取った孤独な語りも、積み重ねてみれば深い場所でみんな手を繋いでいる。
孤独だけど、孤立してはいない。
川内版の新しい「ロッコク地図」を頼りに、私も旅に出てみたい」 選評より
……最相葉月(ノンフィクションライター/選考委員)

目次

・目次
はじまりのナポリタン
1 いのはなご飯てなんだ
2 チャイと愛、繰り返される夜明け
3 カツサンドと見上げたソア
4 「3.11」という日常と非日常
5 小さなおうち、具だくさんのお味噌汁
6 鶏ガララーメンと月面探査機
7 もやい直す人々の餃子
8 風が吹いたその後で
9 嵐のむこうのビスク鍋
10 愛と涙と勇気の中華丼
11 それぞれのカントリー・ロード
12 赤い月という名のじゃがいも
13 自分だけの地図
14 大熊町のカクテルで酔っ払う
15 ざくぎり野菜で作る男のズボラ料理
16 その柿を食べるのか
17 星空のクラムチャウダー
18 うまれたての「あったかキッチン」
19 人間は料理をする
終 ここにいられて嬉しい

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

pohcho

63
福島第一原発事故から14年、国道六号線(ロッコク)を旅していろんな人に出会った記録。インド人のスワティカさん、カナダに住んでいた渡辺さん、中国出身の大竹さんなど外からやってきた女性たちの話に心震えるような思いだったが、東京電力OBの石崎さんの話で頭をガツンと殴られたような気が。私たちは電力がないと暮らしていくことはできないし、本当はもっとエネルギー問題について考えないといけないはずなのに、一体何をやっているのかと。未来について考えさせられる素晴らしいエッセイ。多くの人に読んでほしい。2026/01/28

たまきら

33
新刊コーナーより。まず、国道六号線をロッコクということにビックリする。だって自分のような東京下町エリアもんには「水戸街道」だからだ。そしてこの本を読んでいてハッとする。そうか、福島まで続くこの道には、地域ごとの思いがあるんだ、と。福島第一原発事故のあと。さらにそのあと。電力で東京と福島が結ばれているように、この道が人を、思い出をつなぐ。「チャイと愛」にほろりとしました。旅に出て、人と出会いたいーそんな気持ちを痛烈に感じさせてくれる一冊です。素晴らしかった。2025年Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作。2025/12/11

ケイティ

28
福島第一原発の横を通る国道6号線(ロッコク)を旅して綴ったエッセイ。「ロッコク沿いに住むみんなは、何を食べて、どう生きているのだろう?」と、現地でさまざまな人に話を聞いていく。それはまるで生活史の聞き取りのようで、人の数だけ現実がある。『パリでメシを食う』でも思ったが、県外からの移住者や戻ってきた住民は確固たる意思や決意より、何らかの流れで辿り着いた人も多い。だが、復興が困難な状況下で、誰もが自分なりの光、普遍的希望を見出そうと水面下ではもがいている。すぐにでも福島に行きたくなる、とても良いエッセイ。2025/12/12

りらこ

22
私は両親がいわき市出身なので、馴染みのある国道6号線。あの日から両親の故郷であるとともに特別な存在として気になっている場所ではありました。でも何もできていない。そんな気持ちと向き合いながらこの本を読みました。作者たちは、とことんそこに住む人たちと関わっていく。とてもディープに。人とつながって関わるって面倒でついつい避けている自分は、だから何もできない未熟だな、この本に出てくる人たちは、料理を作って食べる、自分のために、他人のために。腹を満たすことは心を満たす。途中、書店が出てくるのも最高に、良い。2026/01/01

imagine

6
常磐線が全線で運転を再会したと知り、特急ひたちを仙台まで乗ってみたことがある。その時の心境は正直、「恐る恐る」だった。とくに水戸から先は、どんな利用客が乗っていて、車窓からは何が見えるのか…。覚えているのは、海側の景色からいつの間にか人家が無くなっていき、お墓がいくつも点在していたことだ。「衝撃」でも「違和感」でもない、なんとも例えがたい感情。それを形にするのが、表現であり文学なのだと思う。著者の川内さんはこうした表現活動の使命に、真摯に取り組んでいると感じる。3月が来る前に、読んでよかった。映画も必ず。2026/01/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/23005141
  • ご注意事項

最近チェックした商品