日本遠国紀行 - 消えゆくものを探す旅

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日本遠国紀行 - 消えゆくものを探す旅

  • 著者名:道民の人
  • 価格 ¥3,300(本体¥3,000)
  • 笠間書院(2025/10発売)
  • 初夏を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/1)
  • ポイント 900pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784305710628

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内容説明

故郷・北海道の廃墟で産業と都市の盛衰に思いを馳せ、秋田で村を守る奇怪な神・人形道祖神を巡って地元の人による「衣替え」を手伝い、青森では現役のイタコに亡き祖父の霊を降ろしてもらい、長崎では隠れキリシタンの子孫からその独特の正月飾りの作り方を習う……。

日本各地を旅し、美しい写真や親しみやすいレポートを通じてSNSで人気を集めている「道民の人」による、これまでの集大成といえる紀行文。
「忘れられがちな地方の風習や暮らしぶりを伝えたい、失われつつあるものを記録として残したい」という信念のもと、実際に現地を訪れて地元の人々と交流し、風習の背景にある歴史まで幅広く研究してきた長年の成果を、多数のカラー写真とともにまとめました。

過疎化や都市部への人口集中が進み、自然災害の際に「そんな不便な場所に住まなければいいのに」などと言われることもある地方にも、そこでしか成り立たない独自の歴史と文化があること。
日本のなかにあって「遠国=遠い場所」のようになってしまった地方の豊かさに、改めて気付かせてくれる1冊です。

目次

【目 次】
序にかえて
第1章 北の斜陽 ――消える北海道の産業、そして街…
第2章 異形の神々が佇む村 ――秋田の人形道祖神
第3章 死者の婚姻 ――東北と雪の死生観(山形・青森)
第4章 最後のイタコに会いに行く ――死者の口寄せと実像のイタコ(青森)
第5章 隠れキリシタンを訪ねて ――島原・天草巡礼記(長崎・熊本)
第6章 祇園坊主の里 ――中世を垣間見る奥三河の祭礼たち(愛知)
第7章 紀伊山地と十津川村 ――この世界に果て無し(奈良)
おわりに
主な参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

78
【消える北海道の産業や街、秋田の人形道祖神、雪の死生観、最後のイタコ、隠れキリシタン、中世を垣間見る奥三河の祭礼たち、紀伊山地と十津川村】筆名に惹かれ読んだ結果は、大満足。二段組。カラー含め写真多数。巻末に主な参考文献。袖の著者紹介に、<北海道南部・渡島半島出身。幼い頃より故郷・北海道の衰退を肌で感じていたこと、さらに消えゆく者や人に心を痛めると同時に惹かれたことから2014年頃より、主に日本全国を旅しながら各地の風土、伝承の記憶、人々の暮らしぶり、廃墟や鄙びた風景を記録する活動をしている>と。超共鳴!⇒2026/02/25

さぁとなつ

29
胸を打たれる書物です 作者が全身全霊で五感をフル稼働して残そう、伝えようとされたわたしたちの国のリアル 消えゆく集落、人々の姿、風習、文化、祭礼… 不気味なものもあるが、八百万の神々を信仰してきたわたしたちの祈りの姿 死者に対する敬虔と畏敬、生き残ることへの安堵と遺憾 貧しさ故、飢饉故、餓死や口減らし… 悲しく、恐ろしく、つらく、いたたまれず、両手をすり合わせるようにして作ってきたその地の習わしだと感じる この事実を知るべきで残すべきだと思うし、忘れてはならないと思う この記録は決して消してはならない2026/03/18

なにょう

16
労作。読むのに時間がかかった。★最後のイタコに会いに行く。イタコが伝える死者の言葉は本物なのか。だがしかし、イタコは霊を下ろしている間に、しゃべったことを覚えていないという。★隠れキリシタンとは。作者は天草で隠れキリシタンの風習を守る最後の1人に会いにいく。実際は隠れキリシタンであっても、神道や仏教の習慣も取り入れていたようだ。★紀伊山地。遠くて険しい独自の地。★都会や先端技術などに気が向くが、そればっかりも疲れてくる。田舎や、まじないや、おまつりごとなどにも目を向けてみよう。2026/01/31

ひねもすのたり

14
インパクトのある表紙とムサカリ絵馬やイタコについて書かれているようだったので読んでみました。この手の本は写真が中心でネットの情報をまとめているモノが多いので期待していませんでしたが、著者の熱量にただただ圧倒されました。 日本各地で消えかかっている伝統や風俗。そしてその地域が持つ独特の陽と陰。 自らの足で歩き、その感性で深く掘り下げています。 著者はSNSを中心に活躍されているようですが安易に画像を多用せず、文章で綴ることを厭わない姿勢に感銘を受けました。 令和の宮本常一と言ったら言い過ぎでしょうか?★52026/04/08

HERO-TAKA

10
SNSでの発信からずっと応援してきた作者さん。その形式で短いセンテンスを繋いでいくライトな説明に慣れていたので、この方が腰を据えるとこんなにも物事に深く迫りいくような文章を書けるのかと、思考・知識量・観察眼に圧倒された。想像だが民俗学の論文を読んでいるようだ。なにより好奇心と行動力の鬼であり、そしてその原動力は焦燥感から来ているのではないか。ここで紹介された風習などももしかしたら後年には見られなくなっているのかもしれない。作者のライフワークである「消えゆくものを探す旅」はこれからも続いていく。2026/04/25

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