読みなおす日本史<br> 戒厳 - その歴史とシステム

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読みなおす日本史
戒厳 - その歴史とシステム

  • 著者名:北博昭
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  • 吉川弘文館(2025/11発売)
  • ポイント 22pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784642078191

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内容説明

非常時の治安維持のため行政・司法の全部または一部を軍に委ね、市民の権利を広範に制限する戒厳。戦前、明治憲法下に布かれた戒厳の事例から実態を検証し、自衛隊を有する現代日本と戒厳立法の可能性にも言及する。

目次

はじめに─戒厳の実情

第Ⅰ部 戒厳令成立の道程
 一 市民の安寧を護るために
 二 軍備拡充の申し子
 三 登場した戒厳令
  1 非常事態に備えて
  2 一六カ条の法令
 四 明治憲法下に入った戒厳令
  1 国外地施行の経緯
  2 非常警察の意味 
  3 二つの戒厳
  4 治安出兵とは

第Ⅱ部 戒厳の実際
 一 真正戒厳は明治期だけ
  1 兵力と警察力の棲み分け
  2 大津事件にみる方便的戒厳認識
  3 日清戦争下で最初の試み
  4 現実味のあった日露戦争時
 二 明治・大正期の行政戒厳
  1 第一号は日比谷焼き打ち事件下で
  2 足尾銅山争議の誤伝された戒厳
  3 関東大震災時の行政戒厳
 三 昭和期も行政戒厳
  1 幻となった初の合囲地境戒厳
  2 二・二六事件での行政戒厳

第Ⅲ部 戒厳の影
 一 太平洋戦争時における未発の戒厳
  1 戦局の暗転とともに
  2 実施に向かって
 二 自衛隊と戒厳
  1 検討されていた戒厳の実際
  2 戒厳立法の可能性

おわりに─真の目的は権利の擁護・市民の保護

『戒厳』を読む…官田光史

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