内容説明
【紹介記事掲載情報】
2021年6月11日 週刊読書人 第3393号「歴史と批評と肉声と――出版人と作家たちで織りなされる文化的な公共圏」評者:倉科岳志 氏(京都産業大学教授・近現代イタリア思想史)
2021年5月15日 日本経済新聞「ファシズムに抗した出版社」
【内容紹介】
現代イタリアの出版および学術・文化の頂点をなすエイナウディ出版社。当時の記録や関係者へのインタビューとともに、チェーザレ・パヴェーゼ、ナタリア・ギンツブルク、レオーネ・ギンツブルク、イタロ・カルヴィーノたちの交流を描く。ファシズム台頭期からベルルスコーニの時代に到るまでの、ひとつの出版社を軸とした対抗文化の展開とその担い手たちの物語。貴重な出版文化史。
目次
序
ホテル・ローマ
自動車と工場――ムッソリーニの台頭
エイナウディ出版社――出発
ラ・モーレ・アントネッリアーナ――ビアンカマーノ通り
「僕はごくありふれた学生にすぎません」――チェーザレ・パヴェーゼ
「月に千リラ」――もしくは流刑
戦争の終結――成熟こそがすべて
パヴェーゼの死後――プリマドンナ・ジュリオ
「私の仕事は書くこと、それはよくわかっている」――ナタリア・ギンツブルク
他者たちの本――イタロ・カルヴィーノ
エピローグ
謝辞
参考文献
略年表
訳者あとがき
人名索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぞしま
12
こういうイタリアの抵抗史のど真ん中みたいな本がドイツ人によって書かれているのが、とても良いな、と思う。 パヴェーゼの日記と恋愛模様や、ナタリアとカルヴィーノのやりとりを読むことが出来てファンとしては嬉しい限り。ありがとうございました。 2021/07/27
PETE
3
北イタリアのレジスタンス精神から出発したエイナウディ社が、戦後イタリアの文学のみならず学問・思想の出版文化の中心を担った経緯を、パヴェーゼ、ナタリア・ギンツブルグ、カルヴィーノといった中心的執筆者兼査読者の役割や文学的活動との関わりにスポットライトを当てながら解説した本。 須賀敦子がコルシア書店の活動にかかわる前のイタリア文学を牽引していた人々の話だが、エイナウディの女性嫌い?女性蔑視?の所為か、モランテの話が出てこないのが不思議。 2021/06/10
Go Extreme
2
ホテル・ローマ 自動車と工場―ムッソリーニの台頭 エイナウディ出版社―出発 ラ・モーレ・アントネッリアーナ―ビアンカマーノ通り 「僕はごくありふれた学生にすぎません」―チェーザレ・パヴェーゼ 「月に千リラ」―もしくは流刑 戦争の終結―成熟こそがすべて パヴェーゼの死後―プリマドンナ・ジュリオ 「私の仕事は書くこと、それはよくわかっている」―ナタリア・ギンツブルク 他者たちの本―イタロ・カルヴィーノ 2021/04/19
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