内容説明
古代ギリシア以来、哲学は不動のものを真実在と見なし、確固不動たるものとしての実体を基礎概念とした。一方、ギリシアのヘラクレイトスは「万物流転」を説き、事物の流動性を語った。
西方の文化においても、流れは無視されてきたわけではない。息はルーフやプネウマとして重要な生命原理、精神原理であった。
本書は、哲学とは徹頭徹尾、具体性の中で展開されるもの、個と普遍が相即するものととらえる。存在論、言語論、倫理学、中動態、時間論、実体論、聖霊論などをめぐって、西洋哲学で主題化されて来なかった〈流れ〉を問う哲学試論である。
目次
序
第一章 桜の花を求めて
第二章 〈流れ〉を哲学する
第三章 水の流れに囲まれて
第四章 〈流れ〉とは何か
【インテルメッツォ】風と流れをめぐる思い出――風の道で歌え、哲学を
第五章 〈流れ〉と勢い
第六章 巻き込むものとしての〈流れ〉
第七章 〈流れ〉の思想史
第八章 エピファニーと桜と〈流れ〉と
後書き
参考文献
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