内容説明
これは京都で一番くだらない争いだよ。
何事にも中途半端なダメ大学生の不明門新は、怠惰がたたって単位がピンチ。祈ると単位がもらえる噂を聞き付け、訪れた神社で出会ったのは、飄々として謎めいた美人の先輩・墨染桜花。居合わせた同回生・笹屋町御蔭と共に気が付けば、単位を争う大学生たちのバトルロワイヤル“単位争奪戦”に参加することになっていた!
十人に一人が学生の街・京都では、単位を落とした大学生たちの怨嗟が渦巻いて、呪力となってパワースポットたる神社に集まる。単位に餓えた大学生たちは餓鬼となり、呪力体で殴り合い、時には異能をぶつけ合い、供えれば単位がもらえる“単位玉”を奪い合う。
「今も昔も大学生は、講義に出ないで単位を欲するどうしようもない生き物だということさ」
今宵も全力で神頼み、戦いの後は酒場に繰り出し、飲めや歌えの大騒ぎ。名所を巡って、歴史を知って、勝てずに悩んで、デートして……恋に、涙に、友情に、祭りに、酒に、鴨川に、京都のすべてがここにある。
青春の浪費を肯定する、たわけ者たちの祝祭的モラトリアム、堂々開幕!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
25
怠惰で単位がピンチのダメ大学生・不明門新が、祈ると単位がもらえると聞き訪れた神社で、謎めいた美人の先輩・墨染桜花と出会う青春モラトリアム。居合わせた同回生・笹屋町御蔭と共に桜花に誘われて、供えれば単位がもらえる単位玉争奪戦に参加する新。毎晩全力で神頼み、戦いの後は酒場に繰り出す日々に慣れた頃、姿を見なくなった桜花に降りかかっていた理不尽な窮地。それを知って仲間たちの力も借りて、土壇場で乗り込んで諦めかけていた彼女を救い出す熱い展開があって、桜花とともに立ち向かい決着をつけたその結末はなかなか良かったです。2025/11/18
真白優樹
11
何事にも中途半端な、大学生の青年が、とある噂のある神社で先輩と出会い始まる物語。―――祝祭的モラトリアム、貫くなれば餓鬼であれ。 京都一くだらない裏技めいた争いに身を投じ、その先に先輩の危機を払うべく絆を結んだ馬鹿どもと立ち上がる物語であり、祝祭的なモラトリアムというここにしかない青春が繰り広げられている物語である。まだ何も見つかった訳じゃないけれど、歩き出したことは一歩前進。果たして先輩と共に歩き出していく先、そこにはどんな景色があるのか。それを是非見てみたい次第だ。 期待を込め次巻も楽しみである。2025/11/25
MoriTomo
5
京都の名所を舞台に、単位を欲しがる大学生たちのドタバタ劇と恋模様をコミカルに描いた青春物語で、文化財の丁寧な説明から現地ガイドのような臨場感も味わえて興味をそそられました。 年上ヒロイン(アレのシーンさえなければ完璧だった)との恋の行方や、終盤で見せる主人公の成長も印象深く、悩みつつも全力で青春を謳歌する学生たちの姿が楽しい作品でした。2025/12/08




