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内容説明
19世紀フランスを代表する小説。田舎医者シャルルとの平凡で退屈な結婚生活にエマは倦んでいた。理想と現実とのギャップ。満たされない心……。彼女はやがて夫の目を盗んで情事を重ね、散財を繰り返し、膨大な借金を抱えてしまう。センセーショナルな内容から発表当時は不道徳の廉で訴えられて裁判沙汰になったが、その効果もありベストセラーになった。作家の深意、意向、意図を可能なかぎり反映させた忠実な翻訳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tishida9216
2
ボヴァリー夫人の翻訳について比較しているサイトとしては下のものがある。 https://hiyokonolulu.hatenablog.jp/entry/2017/11/06/000645 それらと比較しても、太田浩一さんの翻訳は名訳と言っていいのではないか。高遠弘美さんもXでつぶやいているが、今後の定訳になっていくものと思われる。値段ははるが、それに見合う素晴らしい翻訳だ。2025/12/03
吉田祐二
1
結末を知ってから、虚無感だけが残された。 読んだ事はあったがその時はエマだけに感情移入していたが、今回の新訳では他の登場人物各々に思いを馳せることができた。特にシャルルは可哀想で息が詰まる。 フローベールが読者に物語に没入できるような書き方をしていて改めて天才だと感じた。 2025/12/06




