内容説明
日本最大の女性ポップスター、
松任谷由実=ユーミンの原点を描く
ノンフィクション・ノベル
煌めく才能は、いかにして世に出たか
荒井由実デビューまでの軌跡
八王子の裕福な呉服店に生まれ、ピアノに触れ、清元を学び、
ミッション系の女子校生活を謳歌。
高度経済成長期の東京を自在に回遊し、才能を開花させ、
シンガーソングライターとして10代でデビューを飾った荒井由実。
のちに日本最大の女性ポップスター、松任谷由実=ユーミンとなる
煌めく才能は、いかにして世に出たか。
その原点と軌跡をノンフィクション・ノベルとして描き出す。
◆松任谷由実さんから寄せられたメッセージ
これはノンフィクションというより、ルポルタージュに近いかもしれない。
山内マリコさんの獰猛な取材力とインタビューに、記憶のボタンが次々とクリックされ、
私は幼少期を、青春を、サーフィンしまくった。目眩く楽しかった。
これは多くの人たちが好きなサクセスストーリーの真逆だから、全くシンパシーが得られなかったとしても仕方ない。
正に、”事実は小説よりも奇なり”。
ひとりの特異な少女が、50s、60s、そして70sの、
東京カルチャーとカウンターカルチャーに彩られ、特異なまま大人になってゆくお話。
山内さんの大いなる好奇心が、私自身もすっかり忘れていた愛を、思い出させてくれた。
こんな機会を与えていただけて、本当に良かったと思う。
つくづく私は、”ユーミン”以外のものにはなれなかったのだなあと、
覚悟とも諦めともつかない幸せな気持ちで、この小説を読み終えた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
コニタン
5
ユーミンの歌が大好きでこの本を読みました。デビューして50年以上長い間活躍されている一端が分かったような気がする。2025/12/13
Jimmy
2
この世で一番好きな曲が「海を見ていた午後」で、小学校の時に隣の兄貴の部屋から壁越しに聞いた「12月の雨」以来の荒井由実ファンの私、Yuming本は何冊か持っているが、これは大傑作!今年読んだ本の中で一番の拾い物。デビューの経緯などよりも、少女時代のエピソードの方が分量が多くて読み応えもあって面白く、そこここに歌詞のフレーズがちりばめられている箇所でしみじみとしてしまう。本当にすごい時間がインタビューについやされたのであろう、まさに搾り尽くした程の内容の濃さに、ご本人と作者に敬意を表したい。2025/12/12




