内容説明
モンゴル国は日本海を隔ててわずか3,000キロメートルのところにある、日本の隣国である。
こうした物理的な近さのわりには、その国のたどった運命についてあまり知られてこなかったのではないだろうか。
旧ソ連につづいて世界で2番目に社会主義を採用し、約70年を経て市場経済へと移行した。
言い換えれば、この世の平等を模索する20世紀の実験場の一つとなったのである。
その歴史的意味を具体的に理解するために、モンゴル人自身の語りに耳を傾けよう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Mayuko
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1924年〜1992年の、社会主義時代のモンゴルをリードした人々へのインタビュー集。この本を読んで、現在のモンゴルの状況がものすごく腑に落ちた。資本主義に移行して25年、良くも悪くもモンゴルの社会主義は長い尾を引いているのだと改めて思う。必ずしも健全にはいかなかった移行。この証言者達が作ったものを捨てて、資本主義の遊牧国家はどこへ向かっているのだろう。モンゴルの社会主義についての小論も掲載されており、インタビューの背景も理解できるようになっている。2017/03/17
okaka
1
遊牧から社会主義へ、そして市場経済へと変化するモンゴル経済の中を生きた人々のインタビュー集。資本主義より社会主義の方が遊牧民にとって親和性が高かったという点が興味深いところで、やはりタガの外れた市場経済化は地方や小国を潰してしまうのかなあと。2013/12/09
Ryo Sogawa
0
二十世紀のモンゴルは社会主義による国家の成立と崩壊を両方経験した。その中で生きた人々からの聞き語りの記録。2020/06/28




