内容説明
主人公はあの栗原さん!!
『変な家』『変な絵』に続く、雨穴「変な」シリーズの集大成!
2015年、大学生の栗原は、意外な事実を知る。
彼の祖母が、正体不明の古地図を握りしめて、不審死を遂げたという。
その古地図には、7体の妖怪が描かれていた。
これはいったい何なのか。なぜ、祖母は死に際にこんなものを持っていたのか。
謎を探るため、栗原は旅に出る。
そこに待ち受けていたのは、海沿いの廃集落、不可解な人身事故、潰れかけの民宿、因縁に満ちたトンネル、そして古地図に秘められた悲しい事実だった――。
祖母はなぜ死んだのか?
妖怪の正体は?
ホラー、ミステリー、サスペンス、冒険、青春、恋愛……
2024年書籍売り上げ1位! 雨穴が送る異形の王道小説。
あなたには、この「古地図」の謎が解けますか?
※イメージふくらむ「考察マップ」も収録。
※著者・雨穴による『沖上喜見子の手記』朗読動画付き!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロ
96
やっぱり凄い!読み終わって改めてそう思いました。今度は地図からここまでのミステリーが出来て読んでいてホント楽しかったし、沢山驚かされました。今回は栗原の祖母の話で栗原自身のルーツも分かってそこら辺も興味深く読めましたし、やっぱりおばあちゃんもさすが頭いい!ってなりました。母娘山に眠る秘密が分かった時が一番興奮しました。これからもやっぱりこんな作品を読んでいきたいんでまた雨穴さんの新作を心待ちにしています。2025/11/01
Kanonlicht
73
「変な」シリーズ探偵役・栗原のいわばエピソード0。祖母の所持品だった地図に描かれた集落の調査に出かけ事件に巻き込まれる。過去の出来事を推理すると同時に、現在進行形で事件が発生するのは新しい趣向。常人には思いつかないアクロバティックな推論とややこじつけが過ぎるトリックはいつものことなのであまり気にしても仕方ないものの、それなら前作のようにもっといろんなパターンを見せてほしかったのが正直なところ。2025/11/05
ごみごみ
43
『変な』シリーズ第4弾となる今作は、栗原が主人公。大学時代に彼が挑んだ祖母の死の真相と『変な地図』の謎。あなたには、この地図の謎が解けますか?とあるが・・もちろん私には何ひとつ解らず。栗原の行動力と推理力にただただ感心するばかり。図解や挿絵が多く、栗原の解説も分かりやすいのでサクサク読める。過去のトラウマを吐露する栗原に、人間味を感じてグッときた!あとがきまで含めて楽しめた。2025/11/16
ゆっき
39
この古地図、何かがおかしい?『変な』シリーズ4作目。若き日の栗原さんの冒険譚。「知りたい気持ちは止められない」探求心に満ちた栗原さんの過去。不思議な古地図をきっかけに始まった海沿いの廃集落の調査。せまるタイムリミット。点から線へとつながっていく真実。あれもこれもそうつながるのかという驚き。見事な伏線回収にスッキリ。読みやすい上に先が気になって一気読みでした。次はどんな『変な』シリーズになるのか楽しみです。2025/11/08
misa*
36
「変な」シリーズ、けっこう好きでこちらも楽しみにしてた作品。奇妙な地図から明らかにされてく展開はお見事!ホラー感覚はだいぶ薄れてる感じがして、読みやすさが増したような気がする。2025/11/08




