内容説明
「写真」に纏わる超厳選怪談集
肩にかかる手、オーブ、黒い影、奇妙な物体――
それって心霊写真?
少年の頭はザクロのように半分しかなく、この世のものとは思えない…
――「最後の写真」(西浦和也)より
偶然か因縁か、写ってはならないものがそこにある。見つめるほどに背筋が冷える不可解な瞬間の記録、〈写真〉に纏わる怪談を選りすぐった一冊。
・写真同好会で撮った集合写真の凶悪な異変「佐伯さん、連絡ください」(つくね乱蔵)
・心霊スポット撮影で起きた顛末「撮影に行って来た」(田辺青蛙)
・写真を撮ると必ず写る異形、彼のその後「彼のイモムシ」(川奈まり子)
・有名な宿での曰くの写真「克己復礼」(鶴乃大助)
・静止画を動画にするアプリの奇妙な暴走「夫婦の肖像」(鷲羽大介)
・オークションで手に入れた古いアルバム、その違和感とは「心霊写真百枚セット」(クダマツヒロシ)
――など書き下ろしほか全44話収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
57
実話怪談集。写真というと心霊写真や魂を抜かれるという話など怪異とは相性が良さそうだが、本書ではそれを実感できるような話ばかり。執筆陣も安心して読める面々ばかりで、読み応えの方も十分。心霊写真や写ってはいけない物が写ったもの。見る度変化していく写真といった古典的な物から最新のスマホに関連するものまで内容が多彩なのもまた良し。基本的に嫌な話が多いのだが、思い出を写す媒体のせいかジェントルゴースト的な話もあり、そこもいいアクセントになってるかなあ。とあれ写真と怪談の相性の良さを再確認させてくれる一冊でした。2025/11/04
みかん猫
3
写真関連の実話怪談集。この手の合同本はクオリティまちまちなのだけど、結構怖い話が多かった。特に最後の実物写真付き(黒木あるじ著)は怖かった…。障りが出たらどうしてくれるんだ…。2025/11/21




