内容説明
そもそも、何を研究する学問なのか?
ロングセラーを増補してパワーアップ! スミスやヒュームなど知られざる源流から、デュルケム、ウェーバー、パーソンズなどの定番、さらには現代最大の問題としての資本主義の分析まで。講義録を活かした親しみやすい文体で、社会学の全体像をわかりやすく描き出す。
【内容】
はじめに
1) 社会学の理論はどのようなものか
第1講 理論はなぜ必要か──共通理論なき社会学
第2講 「モデル」とは何か──合理的主体モデルの考察
第3講 方法論的全体主義というアプローチ
第4講 社会学は何を対象にするか──「形式」への着目
2) 社会学はいかに成立したのか──近代の自己意識の再検討
第5講 社会学前史(1)──近代社会科学の誕生
第6講 社会学前史(2)──進化論と比較文明史のインパクト
第7講 モダニズムの精神──前衛芸術は何を変えたか
第8講 学問におけるモダニズム
第9講 デュルケムによる近代の反省──意味の喪失への眼差し
第10講 ウェーバーとマルクス主義
3) 〈多元化する時代〉と社会学
第11講 危機についての学問
第12講 20世紀後半以降の理論社会学──パーソンズ・フーコー・構築主義
最終講 社会学の可能性──格差・差別・ナショナリズム
補講
補講にあたって
補講1 意味の全体論――社会学に統一理論は可能か
補講2 当事者性と社会調査――質的な調査とは何か
補講3 資本主義という主題――世界の持続可能性を問う
付録 【新版】初学者のための読書案内
主要人物年表
あとがき
完全版へのあとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さとうしん
8
理論と主要な研究者に着目した入門書。というか社会学史。社会学前史からウェーバー、デュルケーム、そしてマルクス主義との関係、現代の社会学が置かれた苦境、すなわち経済学や文化人類学、心理学などとの競合と今後を論じている。入門書としては結構歯ごたえがあると思うが、完全版で加えられた補講3編はもともと中級者向けの文章とあって門外漢には難しい内容。2025/11/07
nbk
1
かなり面白かった。いわゆるデュルケームやウェバーなどい社会学のパイオニアの歴史的な話から始まるのではなく、そもそも、社会学とは何なのかということをはじめの方で多くの紙面を割いている。一度社会学をかじった後に読むと、頭がよく整理される。2025/12/30
あに太
1
著者によれば、社会学とは「社会的に共有される意味・形式の可変性・多様性についての学問」で、自己自身を対象化する「再帰的近代化」から産まれた。社会学前史として、社会契約論やダーウィニズムが参照される。そして、著者は芸術や学問におけるモダニズムを考察し、自己の形式に目覚める自意識の誕生が社会学の母胎となると結論づける。社会学理論についてのメタ社会学理論が成り立つが故に、社会学理論は無限後退する。一般理論の「夢の挫折」の果てに、社会学は「中範囲の理論」になるのか?それとも社会構築理論になるのだろうか?2025/12/02
Dwight
0
昔からデイヴィドソンは途中から分からなくなる。2025/12/29
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