内容説明
育児、先生との思い出、寂庵のこと…
元秘書による寂聴先生没後初めての書き下ろし
瀬戸内寂聴先生からの愛と言葉を未来へつなぐ
「天台寺での『青空法話』」――
10年間濃い時間をともに過ごしてもまだ足りなくて、
もっともっといっしょにいたかった。
そう考えるだけでいつも涙が出る。
どこに行っても先生を感じる。
先生の笑顔が浮かんでくる。
私はいま、先生との思い出に生かされている。
「京都と寂聴先生」――
「先生、ここはどういうことですか?」
気軽に聞ける距離感に私はずっといたのに、
当時はあまりそれをせず、
いまとなって先生の姿を追い求めるようにして
作品を読みはじめている。
惜しい気持ちも否めないけれど、
これも不思議なさだめのように思う。
「愛の連鎖」――
私が受けた無条件の愛情が子どもたちにも伝わり、
そして未来へとつづいていくこと――
それこそが「愛の連鎖」なのだと思う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
彼岸花
22
久しぶりに読む瀬尾さんのエッセイ。文章力の腕も上がっている。大好きな寂聴さんは、もうこの世にいない。その悲しみを、育児と仕事の両立で、悪戦苦闘しながら紛らわせているような気がした。内容は、子供たちの話が大半だけれど、長男と寂聴さんの思い出が、今となっては懐かしい。家族のようにとても可愛がり、愛してくれた寂聴さん。幸せなひと時であったに違いない。瀬尾さんは、秘書としての経験を積みながら多くの知識を得て、ライフワークに影響を受けたと思う。先生のように、肝が据わっている点は瓜二つ。逞しい女性ではないか。2025/11/09
Go Extreme
1
溢れるほどの愛情 私なんかと言うような人間はここに要らない 温かい飲み物が喉をゆっくり流れて染み渡る 自分を卑下することを他人が真剣に怒る 先生との出会いによって人生が大きく変化 誰のために頑張ればいいのか分からない 美味しいものを美味しいねと楽しく食べられた時間 瀬戸内寂聴の秘書という自覚が自分を律する 放っておき、そんな人 100冊の本を読むより1回の本気の恋愛 子どもは小さな大人ではない 好きなことをしなさい 素直でいい 自我の確立や因習打倒 毎日覚悟を決めて乗り切っている私に分かってほしい2025/05/09
しゅんぺい(笑)
0
寂聴さんにたくさんお世話になったという内容でありつつ、静かに大切な存在として自分の中に置いてるんやなというのが伝わってきて読みやすく、おもしろかった。2025/07/02
がりお
0
⭐️⭐️⭐️2025/05/18
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