内容説明
叔父に愛する父を殺された王女・スカーレットは、復讐に失敗し、《死者の国》で目を覚ます。略奪と暴力が荒れ狂う世界で再び復讐を決意した彼女の前に、現代の日本からやってきた看護師・聖が現れる。敵味方関係なく手を差し伸べる聖の優しさに反発しながらも、理想の地「見果てぬ場所」を目指してともに旅をする中で、スカーレットの心は大きく揺らいでいき……。“生きる意味”を問う感動作、細田守監督書き下ろしの原作小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
61
アニメ映画の公開前に刊行された細田守監督による小説版を読んでみた。これまでの作品群と比べると暗くて重い世界観なので少し驚く。中盤ぐらいまでは簡潔な語り口が合っていて渋いファンタジーとして好みだった。途中から登場人物たちが歌ったり踊ったりする場面が多くなるのでこの辺、映画ではミュージカル的な演出をしているのだろうか?後の方になるにつれ、テーマ性がどんどん前に出てくる。問いかけとしては興味深いがストーリー上、出てきた結果がなんか浅い気がした。映像表現だとまた印象が変わるかもなので機会があれば映画も観てみたい。2025/11/04
凛
23
映画公開前に原作を。これは何と言うか文字より映像で観る方がいいかもしれないなと感じた。ストーリーとしては、亡き父親の仇を討つために復讐に生きる王女スカーレットと看護師の聖の物語で、今までの細田守監督の作品を全部しっかり観たことがなかったけれど、ダークファンタジーという点がとても斬新だった。2025/10/25
METHIE
9
ネタバレになるので詳しくは言えないが、面白いし感動でちょっと泣いちゃったですね。 聖がどうして異世界である「死者の国」にたどり着いたかの真相はかなり現代的で驚いたけど、細田守監督らしいある種の諦観とドライさを感じつつも多少のヒロイックを感じさせる。 主人公スカーレットが異世界から死者の国に行っていたと勘違いしていたけど、デンマークの王女でハムレットのオマージュなんですよね…… だから死者の国に行った理由もそれで。 異世界転移というよりもある種の地獄めぐりのような話。2025/11/18
チサエ
9
こういう世界観、大好きです。重く、くるしく、つらく、でもかすかに光もある。愛とは。生きるとは。ゆるしとは。聖がいてくれてほんとによかった。そして世界は続いていく、決意と共に。映画、観に行きたいなあ。2025/11/09
まこっちゃん
5
復讐に囚われた王女と、慈愛を持つ看護師。「死者の国」での旅路で生きる意味を問いかけるお話。 監督自身がまとめているからか、脚本のような描写で展開は分かるんだけど物語や人物が読者に訴えかけてくる感じがない。 昨今の世界情勢からして重いテーマに挑戦しているはずなのに、あまり響かないのは自分が薄情か文章理解力が乏しい所為かな…。2025/11/01




